東日本のエゾゼミ属ぬけがら比較

画像1 東日本のエゾゼミ属3種を比べてみました 左から順にコエゾゼミ、アカエゾゼミ、エゾゼミ
画像2 コエゾゼミ 日本のエゾゼミ属5種のうち、コエゾゼミとキュウシュウエゾゼミは小さく、背中(前胸背板)などに黒い部分があります。黒い部分がとてもかっこよく、キュウシュウエゾゼミのほうが黒色部が広いです。コエゾゼミもキュウシュウエゾゼミも高標高に生息します。
画像3 エゾゼミ 濃い赤褐色で、とても大きく丈夫です。成虫の大きさはクマゼミのほうが大きいものの、クマゼミのぬけがらは丸っこいぶん小さく見えます。本州では最も低標高から観察されるエゾゼミ属で、北海道では最も優先するセミのようです。屋久島にはこれと似たヤクシマエゾゼミが生息しますが、他のエゾゼミ属とは分布が重複しません。
画像4 アカエゾゼミ エゾゼミと見た目はほぼ同じです。全体的にエゾゼミより色が薄いものの、エゾゼミにも色の薄い個体がいます。山地から亜高山帯に生息し、本州では標高を上げるか豊かなブナ林に行かないと見られません。
画像5 3種を後ろから撮影しています。左から順にコエゾゼミ、アカエゾゼミ、エゾゼミ。コエゾゼミだけ小さいのがわかりやすいかと。腹部は濃淡の異なる3色の帯が繰り返すような模様をしています。アカエゾゼミとエゾゼミの識別点として、最も色の濃い帯が太いのがアカエゾゼミとされています。この点が最もわかりやすいのではないかと思いますが、絶対にここで見分けられるのかはわかりません。
画像6 日本のエゾゼミ属はこの3種が北海道から西日本(コエゾゼミは九州にいない)に生息し、他の2種は分布が限られます。エゾゼミ属5種のぬけがらを揃えてみたいものです。

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