何で「うさぎ」を描いているんですか?

わしは答えられない。

もし明確な理由があったらうさぎを描いていないと思う。

かわいくて、さみしがりやで、かわいい見た目とはちがって繁殖力が高くて、滅多に鳴かない。
守ってあげたいかわいい生き物の総称みたいなキャラクター性をうさぎは持っている。

とくに「滅多に鳴かない」この沈黙性の高さに想像が膨らむのを感じるからこそ、うさぎの中に本音とか思想を埋め込んで表現したくなる。

表現をノセるのにうさぎは便利だ。

うさぎを切り口に自分を深掘りしている。
から、正直に言えばうさぎじゃなくてもいいのだけれど、表現するからには見てもらいたいなって少しは思うもので、それを考えると、うさぎのキャラクター性は人目に付くなと思った。
うさぎが抜擢されているのはわしの打算だ。

上記がうさぎを描く理由じゃないの?
って思うかもしれない。
けど、これは理由というにはなんだか違う。

そもそも、うさぎを描きたくて描いているわけじゃないから、うさぎを描く理由を聞かれても答えられない。

「表現するのに便利だからうさぎを描いているけど、別にうさぎを描きたいわけじゃない。」

これが質問に対する返事にはなるだろうけど、求められてる答えではないと思う。

最近、うさぎを描く理由を聞かれたくなくて描いていない。
質問されるかもしれないと思うと描きたくないけど、わしにはうさぎを描くことでしか昇華できない表現がある。

キャラクター性や打算、思考を全て盛り込むのにはうさぎが必要だ。

質問なんて滅多にされないんだから、好きなように描けばいいのにって思うけど、そう聞かれたときのもやもやや、聞かれたくなかったなって悲しいとも何とも言えない気持ちが沸いたことが頭から離れなくて、どうしたらいいのか自分でもよくわからなくなった。

今はなんとなく、かくれんぼなのかもしれない。

何も聞かないでほしい。

そんな気持ちがあるのかもしれない。

_φ(・_・

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