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遂に配信開始!名作『映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』

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公開日:1992年12月19日

VHS、LD化:1993年

神保町シアターさんや横浜シネマリンさんで、劇場再上映。
テレビ放映も幾度かされるものの、ディスク化不可能と言われ続け、一般的な視聴が不可能だった。

公開から30年。
満を持して、
2022年12月Blu-ray化。レンタル開始。

Netflixにて2023年4月1日
 ネット配信開始

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観る気持ちがあれば観れる!
…と言う、幸せな環境が整いましてございます。

興味沸きましたら、是非ご覧あれ。

【ストーリー】

改めて、上記の公式ページを見ると、あらすじが書いてあるんですが、あらすじって言うか、全部ストーリーが書いてあって、
正直ちょっと笑っちゃったんですけど、

それをここに貼っておきますね。

【あらすじ】

学校で「めんこい仔馬」という歌を習ったまる子ことさくらももこは、それを図工の時間の絵のテーマにするがどのように描いたらいいか分からなかった。ある日、静岡のおじいちゃん、おばあちゃんの家近くで似顔絵描きのお姉さんに出会い、「めんこい仔馬」は、実は戦争で馬と別れなければならない悲しい歌なのだと5番の歌詞まで教えてもらう。まる子は少年の気持ち、いつまでも忘れないよという心を描く。絵が賞をとった事をお姉さんに知らせようと訪ねると、お姉さんにその歌詞を教えたボーイフレンドが、田舎に帰って牧場をするので一緒に来て欲しいとプロポーズしていた。絵を描きたいから行けないと断るお姉さんに絵はどこでも描けると精一杯の気持ちで言うまる子。そして結婚式の日、そっと学校を抜け出し、絶対忘れないからねと叫ぶのだった。しばらくしてお姉さんの絵が掲載された本が届く。それはまる子が、にわとり小屋の掃除と引き換えに手に入れたばかりの宝物の本と同じものだった。

上記 ちびまる子ちゃんHPより

…ふむ。
そう、そう言うお話、です。
それにプラスして、もっと細かいことありますけども、そう言うお話でございます。


【何が凄いか】

①ストーリーがシンプルに良い。

これは老若男女共感出来るポイントや、懐かしく思うものがあるのではないかと思います。

個人的にオススメは、さくら家の居間で、歌を歌うヒロシ。それを聞いて過去を振り返り、歌っていた友蔵、です。
♪やーまのおーくの薬屋さん~♪
からの、"顔に後悔"って書いてある…のオチまでの流れがとても好きです。

そしてキュンとするのは、まるちゃんのお姉ちゃん・さくらさきこ、ですね。
自分がまるちゃんのお姉ちゃんなのに、まるちゃんが絵描きのお姉さんにめっちゃ好意を寄せる事に心中複雑なんですけど、まるちゃんが悲しい時にそっと寄りってあげる優しさ。
あー、やっぱり、まるちゃんのお姉ちゃんは、さきこちゃんなのだよ。
そんなに出番は多くないですが、存在感は抜群です。

そして、やはりここは外せない!
まるちゃんと絵描きのお姉さんとの友情。

まるちゃんが絵描きのお姉さんの結婚式で、ジャングルジムから、全力で声をあげて祝う姿が毎回泣けます。
でも、ちょっと気になること書きますね。
貼り付けたあらすじに、お姉さんの結婚式に向かう時に
"授業中にそっと抜け出し"
って書いてあるんですど、
「腹痛い」って言って、保健室に行くかトイレ行くつもりで、でも結構切羽詰まる感じで教室を飛び出して、学校抜け出すんですよ。
そっと、と言うか。

移動距離が
【学校→最寄駅→静岡の結婚式場→駅→学校】
この時間を考えると、
相当トイレに籠ってるってことに…
なので、もしや、クラスメイトに、めっちゃ、うん○と格闘してる…って思われてることになってるのかな…?
いや、保健室に行った、と思ってもらえれば良いのか。。。

そこはね、気にしちゃいかんのかもしれないけども。
だから、まるちゃんが教室に戻ったら、
たまちゃんが「泣くほど痛かったんだね」みたいな事をフォローしてくれてるので、
ワタシは毎回気にしない様に気にしている…と言うか…(笑)
たまちゃんの優しさに乾杯。

そして、この作品には、ファンには馴染みの
"こくぞうさんの木"がちらっと登場します。
音楽の先生、大石先生って言うんですけど、大石先生とまるちゃんが手を繋いで帰るシーンがあるんです。
そこもとても良くて、何だか、じーんとするんですよねぇ。


その、こくぞうさんの木は、さくらももこ先生の、当時清水にあった実家近く、入江岡駅側の淡島神社にございますぞ、と。

淡島神社
こくぞうさんの木


是非こちらを映像にて確認していただきたい。

いわゆるこの時期のアニメのまるちゃん(第一期)は、特に、実際の清水市(現:静岡市清水区)の場所が結構描かれていたりするのでね。
清水に行くならば、検索したりチェックしておくと、めっちゃ行きたいところが増えに増え、テンションが上がり、幸せな気持ちになりますぞぉ~♪

②使われてる曲が、ひたすら良い。

"わたしの好きな歌"と言う事もあり、色んなアーティストの曲が登場します。

小学生の想像力ってそうだよねぇ~
無限よねぇ~
…と言うのを曲に合わせて登場させたり、
「わたしの好きな歌」を絵にしよう、と言う学校の課題でクラスの皆が選んだ曲が流れたり歌ったり、
さくら家のカラオケ場所とも言える風呂場のシーンでも流れたります。

それがまるでミュージックビデオの様に流れるのです。

ただ、この沢山のアーティストの歌を使うと言う事が、映像化出来なかった理由でもあります。著作権問題で。
あと、まるちゃんが課題で選んだ歌【めんこい仔馬】が軍歌だと言う事も理由なんじゃないか、とも言われてました。

③使われていた歌、登場した曲とは…

登場順にいきますね。

『めんこい仔馬』
→冒頭で早々に登場しますし、度々流れます。
まるちゃんが学校の課題で選んだ曲で、物語のキーになります。

『1969年のドラッグ・レース/大滝詠一』
→まるちゃんが静岡のおじいちゃん家に行こうと思ったら、花輪くんも用事があるからと、ひでじぃの運転席する花輪カーに乗った時に流れます。
アニメーションを担当したのは、あの湯浅政明さんです!



『めんこい仔馬の替え歌/ハナクソ丸めて豆仁丹のうた』
→推し。
ヒロシが熱唱する。友蔵も熱唱する。

『ダンドゥット・レゲエ/Campur DKI』
→わたしの好きな歌で書く課題で、花輪くんが選んだ曲。
小学生が選ぶにはかなり渋い、まさかのインドネシアの音楽。流石花輪くん。
花輪くんバイオリン弾けるから西洋音楽と思ったら、まさかの東洋音楽。
実際に、東南アジア系の模様を使った絵を、先生は書くので、この曲キター!って思いましたねぇ。個人的に。


『校歌』

→丸尾くんが課題で選んだ曲。
ワンフレーズのみ(笑)
この登場時の丸尾くんと永沢くんのやり取り面白くて好きです。


『ヒロシの入浴』
→まるちゃんとヒロシが風呂に入ってる時に流れる曲。
ここで流れる映像を見ると、アニメOP『ゆめいっぱい』を思い出しますなぁ。


『はらいそ/細野晴臣』

→絵描きのお姉さんの描いた絵をまるちゃんが見て、頭の中でイメージしたものが曲と共に流れます。
この曲の感じと、絵が絶妙なんですよ。
かわいいけど、ちょっぴり切ないドラマ仕立てになっています。



『買い物ブギ/笠置シヅ子』
→はまじが課題で選んだ曲。
こちらも湯浅政明さん演出。
今までと違う雰囲気で切り込んでくるので、物凄く印象に残るんです。
センス!


『星を食べる/たま』
→絵描きのお姉さんと一緒に水族館に行くシーンで使われてます。
水族館にいて魚の戯れている状況と、お姉さんと一緒に居る楽しい気持ちが伝わってきますよぉ。でもちょっと不思議な世界観。



『日本全国酒飲み音頭』
→ワンフレーズくらいですけど。
ヒロシと友蔵が酔っ払いながら愉快に歌ってます。


『B級ダンシング/はまじ・関口・ブー太郎』
→オレたちもカッコイイところ見せたい、と言うメンバー3人(はまじ・関口・ブー太郎)が、ビートルズ風のオリジナルソングを歌うんですけども、
実はドラムは永沢くんが打ってるので、本当は4人。歌詞でも、「はまじ・関口ブー太郎」って歌ってる。
入れてあげて、永沢くんを…(笑)


『大好き/高橋由美子』
→ED。
高橋由美子さんが絵描きのお姉さんの声優さんなので、これを聞くと、お姉さんがまるちゃんに向けて歌ってくれてる様な気がして、益々胸がいっぱいになるのです。


…と言うわけで、本編92分のアニメで、この曲の数よ。
一部曲を載せましたけど、これとももこ先生の絵が合わさる映像を是非観ていただきたいです。
これが30年前につくられていると言う凄さ。
改めて観ても、やっぱり好きです。


ぜひタイミング合いましたら、ご覧くださいませ。

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【おまけ】

・登場した 友蔵心の俳句
【 恥と言う 文字はどうして 耳心(みみごころ)】

・まる子 かっとうの俳句
【我思ふ 背中は腹と かえられぬ】

・曲は流れてないけど、他のクラスメイトが選んだ『わたしの好きな歌』
たまちゃん→海のうた
永沢くん→かあさんの歌
藤木くん→ゲゲゲの鬼太郎の歌(の何の曲かは具体的には言ってないけど鬼太郎の曲)
山田くん→傷だらけのローラ

・まるちゃんの好きな魚は、クエ。


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