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児童労働に関するアプリ「Sweat & Toil」

先日、ACEの白木さんとお話していてこんなアプリを教えてもらった。(ACEは世界の子どもを児童労働から守るNGO。ACEの事務局長白木・しろきさんとはよく姉妹ですか?と言われますが姉妹ではない^^;ちなみに私は白木・しらき、ですー!)

Sweat & Toil

このアプリは、簡単に言うと児童労働の恐れのあるプロダクトと、それが産出・生産されている国が検索できるというもの。自分の買うものが児童労働に関わっているかどうか、簡易的なチェックができます。

プロダクトは様々で、大豆や牛肉などの食品から、アルコール飲料、電化製品や家具、ダイヤモンドなどの鉱物なども。米労働省(DOL)がこれをプロデュースしているとのことで、驚きました。米労働省は米国だけでなく、発展途上国を中心に135ヶ国・地域の児童労働を分析し、評価も行っているとのことです。

例えばこちらは洋服やタオルに使われる綿花。綿花の農園で、児童労働、強制労働、強制児童労働が行われている国において、それぞれのマークが貼られています。メーカーが綿花を購入する際の指標になりますね。

児童労働、強制労働、強制児童労働の定義やその他詳細については米労働省(DOL)の児童労働レポートを見ていただくか、ACEさんのウェブサイトを参照。

こちらはダイヤモンド。シエラレオネ、アンゴラ、リベリアなどアフリカの国々が。残念ながらそもそも日本にくる時点で、どこの国のものか分からなくなっていることがほとんどですが・・・明らかなものを、信頼できる業者さんから購入するしかないですね。

金に至っては22ヵ国もあります。洋服やコーヒー豆などの生産と比較して、産地証明をつけることが極めて難しいものであるだけに、ひとたび国外に出てしまえばどこの何に使われているかは全く分からなくなっています。なので、HASUNAではリサイクルの金と、ペルー産のFairmined認証のついた金を使用する方針を取っています。

「最悪の労働形態」と言われている強制児童労働(forced child labor)の一覧。見ているだけで胸が痛くなりますが、何かを購入する際の指標になると思います。ビルマやインドは特に酷いですね・・・

「強制児童労働(Forced child labor)」は、親元から引き離され、学校にも通うことなく、低賃金もしくは無報酬で強制的に働かされるようなもので、人身売買や少年兵として紛争に巻き込まれる危険性も孕んでいます。

ESG投資の浸透により、企業側が原材料や生産のトレーサビリティーを見直すことが必要となってきています。児童労働を撲滅するには「安い労働力や資材を買い叩いて高く売る」従来の資本主義の抜本的改善が必須だと思います。

米労働省の児童労働レポートを読むのは時間もかかるしややハードですが、このアプリで簡易的なチェックはできるので、児童労働、トレーサビリティー入門編としてダウンロードおすすめです!


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