癒しの薬湯


ふぅ~っ、うっっ~
はぁーっ

いちいち気合いを入れ湯に浸かる
わたしを迎える金色のお湯
そこにあるのは待ち待った
見た目透明度ゼロで金色というより濁りに濁ったどどめ色関西唯一の漢方薬湯

内湯は漢方薬湯と軟水の湯の2つで
特徴的なラジウムサウナがある


「ドクターサウナ」
医療用サウナとして認可を受けているもので
全国的に知られる玉川温泉と同様の岩盤浴ができるよう、 腰の周りへのラジウムの設置、サウナへのラジウムイオンタイルが設置されていてマイナスイオンが発生するという仕組みになっている

とにかく皮膚や呼吸器系に良い

サウナ内の温度が約60℃と低めなので熱いサウナが苦手な方や年配の方にも優しいサウナである
30分入るといいそうだ


オススメは1日3浴
が、しかし3浴未だに入れた試しはない

浴室内の壁面には丁寧に入り方が書かれている。ここはやっぱり効果的に入りたいよね~ってことで手順を追って入浴

【お風呂の入り方】

1.石鹸で綺麗に身体を洗う
2.軟水の湯で身体を温める
3.ラジウムサウナ最長30分
10~15分 数回に分けてもok
4.浴室内にて休憩10分以上
5.薬湯に8~10分ぬくもります
6.浴室内にて休憩10分以上
7.その日の体調により薬湯は1~3回繰り返す
8.休憩室で1時間休憩
9.1~7までを1浴といいます
 1日3浴が効果的です

・ ・ ・ ・

1浴目

手順を踏み軟水からのラジウムサウナを経ていよいよ漢方風呂へ
多少の刺激を感じながらもお湯に浸かること数分

変化はその数分後に起きた

あの蘇るピリピリ感である

ジワジワくるよね~
と心の中で1人実況中継しつつも
皮膚の表面からは容赦なくどどめ色のやつが私にまとわりついて離さない

まだ3分
早い!早すぎる!

そうして耐えに耐え頑張った5分
最初だしね~なんて自分に言い聞かせて予定より早く切り上げる

浴室内休憩→薬湯 
のミルフィーユのち室内休憩
水分をしっかり補給して気を取り直す

薬湯の刺激ってこんなに強かったっけ?
と感じながらのニ浴目

ラジウムサウナも低温とはいえ30分は長いな~と思いながらドアを開けるとそこには横たわるご婦人が。
岩盤浴さながらリラックスして休んでいたのである

もう1人は座りながら瞑想状態で船を漕いでいる
これは完全な悟りの状態である
脳内は行者並みのシータ派が出ているに違いない

ここでも30分はほど遠く15分位で出てしまう
漢方薬湯に浸かろうかというその時


「最近ピリピリせえへんわ~今日は漢方追加してたけどな」
と先程のお2人が口々に言い放つ
そしてそのピリピリ袋をいともたやすく肩に乗せ腰に当て愛しいペットと戯れるがごとく入浴しているではないか

「マ、マジっすかー」

一方これまでにないくらいソフトタッチで慎重に浸かりにいく
やっぱりピリピリのせめぎ合い

癒される~

とか

極楽だよね~

なんていったなまっちょろいセリフは一切出てこない
修行ですよね~のレベルに腰まで浸かれず立ち尽くす第二浴目
えいや!と少し浸かりまた5分で休憩

レベルの差をまざまざと見せつけられる
再び入浴すると
「あなたこれ要らんの?」
とピリピリ袋をすすめてくれる心優しいご婦人

咄嗟に
「無理無理無理やでー!いらんよー」
という声を心の中で抑え

「ありがとうございます。どうぞどうぞ~」
と言えたわたし大人だ


再び休憩室で休んでいるときに話しかけてくれた方は

「無理したらあかんよ、自分のペースでいいんやからね」
とほんま優しい
颯爽とまた浴室内に消えていく後姿を見つめながら

師匠~~!!!

その言葉を胸にマイペースで3浴目を終えてほかほかに温まる身体で帰宅

いつになくぐっすりと深い眠りにつきお風呂の良さは効果そのもの以上に風呂の達人(師匠)たちの優しさよって癒されるところに魅力があるなと改めて実感しました

刺激を求める方はぜひ訪れてみて下さい

修行の後はホカホカの優しい時間が待っていますよ



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