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マタニティジャーナル

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38歳でもうすぐ出産を迎える私の、とても個人的な人生の棚卸しです。
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2021年10月の記事一覧

結婚3年目のラブレター

結婚した瞬間に人生の満足度はピークに達し、それから2年で満足度がゼロリセットされるという…

なつすけ
2年前
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この坂道を下ると何が見えるのだろう

「どうでもいいじゃないか、そんなこと」 本当に面倒くさそうに父は言った。暑い夏だった。 …

なつすけ
2年前
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勝つか負けるかよりも大事なことがあると知った日

早起きが苦手な私にとって、朝6時の街の風景というのは特別なイベントといつも一緒だった。大…

なつすけ
2年前
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CDラジカセからレミオロメンの「南風」が流れていた

私の進学した大学は、国内有数の就活に有利な大学だった。 卒業生も同級生も、誰もが知る大手…

なつすけ
2年前
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糸の切れた凧

ずっと何者かになりたかった。私だってスターになれると思ってた。 10代の頃、女子高生ブーム…

なつすけ
2年前
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お皿に残った最後のエビ

新卒で入社した会社でウェディングプランナーを始めて、3年目にもなるとだいぶ余裕が出てきて…

なつすけ
2年前
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秋鮭の季節に

適応障害と診断されたのは、2017年10月のことだった。 34歳会社員、一人暮らし、独身彼氏なし。仕事から離れる必要がある、という診断書だった。それを会社に提出して休職期間が始まり、有給が尽きた頃にも回復の兆しはなく、私はそのまま退職することになる。 えずきに悩まされるようになったのは夏の終わり頃だった。 オフィスが近づくとえずきが始まり、次第にそれは頻繁になった。リモートワークOKの会社だったから、なるべくオフィスに行かず在宅で仕事をするようにした。 その時期、チャッ