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アレから生まれたアレ太郎

こんにちは。小2と年中の男子2人の子育て中のなつこんです。
私は子どもの頃、寝る前に母の創作話を聞くのが好きでした。内容ははっきりとは覚えていませんが、登場人物は私と妹で、私たちが安心して眠れるような心温まる物語を即興で話してくれたものでした。

それを思い出し、息子達が2歳頃から彼らが主人公の話をしています。最初は彼らが生まれた日のエピソードから、保育園に行くまでのわりとリアルストーリーだったのですが、最近は創作話で、大枠は「自宅のどこかに謎の扉があり、その扉を開けたところから息子たちの冒険が始まり、最後は無事に家に帰ってくる」というもので、子どもたちも一緒になって話をつないでいきます。ただこれ、楽しい時間ではあるのですが、新しい展開を考えるのに思考力を使うので、疲れている日だと途中で意識が飛んで子どもに起こされることも。

“2人の冒険物語”が私の担当だとしたら、夫は”アレ太郎”の担当です。

むかしむかしあるところに…

のおなじみのフレーズで始まり、大抵何某太郎が出てくるのが日本の昔話。子どもの頃さんざん読んだはずなのだが、今や様々な物語と混同したり、展開を忘れてしまったり…そこで夫の編み出した”アレから産まれたアレ太郎”は、記憶力が曖昧な我々アラフォーの強い味方。出てくるものを”アレ”にして、話を進めるという荒業です。

おばあさんが川で洗濯をしていると、向こうから”アレ”がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。

夫が意図的に出す変な声色と相まって子ども達は大爆笑。話は原作をどんどん離れ、私とは全く違う世界に子ども達を連れて行きます。

こういうとき、夫は私とは異なる感性を持っていることを再認識し、自分の乏しい世界観を自覚します。まあ1人の人間の考え方なんて限界があって当然なので、子どもたちにはぜひ様々な人と接して自分の物語を創ってもらえたらなと思います。躊躇なく彼らが外に出ていくために親ができることは、いつでも戻ってこられる安全な居場所を提供することぐらいでしょうか。昔話の太郎たちも最後は生まれ育った村に戻ってくるもんね。

では今日はこのへんで!



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