なつこんの「式を挙げます!」vol.2

「誓いのキスはおでこにしてもいいんですか?」

プランナーさんはふふふと笑いながら「おでこでもいいですし、お口でも頬でも結構ですよ」と答えました。

おでこにキッス。年齢問わず可愛く見えるので、自分が式をするなら! と思って何度も言葉にしていたせいか、夫はそんなことまで聞いてくれました。笑

結婚式に壮大な夢を抱いていない私でも、そのくらいの「なんとなく」のイメージは持っていた結婚式。しかし、多くの男性にとってはそこまで興味を持ちづらいイベント(結婚それ自体もしかり!)のひとつ。「結婚式は花嫁のためのもの」とはよく聞くけれど、打ち合わせを重ねる中で、そのことを改めて実感しました。そして、この温度差が二人のケンカの元になるんだろうな、とも。

まず、一回目の打ち合わせ兼見学会で、自分たちの希望を伝えた上で出してもらった見積もり。

「花って、そんなに必要?」

後日、このなにげない夫の一言にカチンときた私。大切な家族と気の置けない友人をお招きするパーティーなら、会場を素敵なお花で飾るのは当然と思っていた私。しかし、それは私の価値観。相手にとっては素朴な疑問なのだから、感情的にならずに自分の気持ちと相手の気持ちを話し合い、妥協点を見つけることが大事。これは、結婚して日々実感することです。ま、そのときの私はそのままわーわー怒ってしまいましたが。これは余談になりますが、夫は、私が怒りだすとどうしてそういう気持ちになったのかと冷静に聞いてくるので、私も最初はぶつぶつ言いながらも、思考をめぐらせているうちに平静に戻ることができます。夫よ、私の操縦法わかってきたね。そして、ありがとう。

結婚式はシンプルに。家族や友人と美味しい料理を食べながら過ごしたい。

腹ペコで食べたせいか余計に美味しく感じた試食を終え、仮契約を済ませた私たちは、約4時間の打ち合わせにぐったりしつつも少し浮かれながら帰途につきました。

あ、なんだかとっても楽しみになってきたかも!

少しずつ夜の風が冷たくなってきた、ある秋の日のことでした……

(つづく)

#結婚式 #結婚生活



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