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私が子宮頸がんになった話vol.3 精密検査

精密検査はクリニックでの報告から、5日後に決まった。まず夫に報告し、その後職場の上司と先輩にも現状を説明した。

検査までの期間は様々な思いが心の中を巡った。特に”腺がん”という言葉に不安が募った。検査までの期間にがんが進行しやしないか。(誰しもが考えることのようだが、がんは年単位で進行するらしい)当然ネットでたくさん検索したし、死と言うものを考えた。まだがんと確定していないからと一瞬楽天的になってまた最悪の結果を想像することを繰り返した。母親には伝えることができず、検査当日になった。様々な考えが浮かび眠れなかった日々が続いていたが、検査前日は意外に眠れ、すっきりとした気分で朝を迎えることができた。

まあ、とにかく検査してみるしかないよね。

そう考えて病院へ向かった。大学病院は驚くほど広く、初診の手続き(紹介状と検査プレートの提出等)を済ませ、婦人科へ辿り着くまででひと仕事だった。そして、そこからが長かった…予約時間から余裕で1時間以上待つのだ。そんな大学病院の洗礼(?)を受け、やっと先生に会えて診察。まずは診てみましょう、ということで内診しつつ、内部の組織をパチンパチンと3箇所ほど採った。痛みはほとんど感じなかった。止血剤の入った医療用タンポンを膣に入れてもらって一旦終了。内診台から降りるとき、台に敷かれた不織布に血が付いていて、出血していることに気づいた。ショーツにナプキンを当てる。おそらくこれがコルポスコピー検査と組織診というもの。

その後先生と話して、ぱっと見で診断できるものではない(=明らかに進行してはなさそう)状態のようでほっとする。検査結果は1ヶ月後だが、それまでにMRIの予約を取り、尿検査と血液検査(これまた待ち時間長い)をして終了。かと思いきや、会計にまでえらく時間がかかることを知る。結局その日は1日有休にする。夫や職場には検査の合間に連絡した。

何も結果は出ていないが、とりあえずすぐに死なないっぽいことにほっとした。とにかく疲れた1日だった。

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