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生後5か月のきみ

人間の赤ちゃんというのは、生まれてきただけで、何もできない。こんな未完成のまま出てきちゃって、可愛さのみで世話してもらえるなんてある意味すごいわ。

後ろから見てもわかるほどぷっくりしたほっぺ。まさにちぎりパンみたいなむちむちの手足。ぽこんと出たお腹。すべてが曲線でできたまあるい人間。「産んだ責任」とか「親だから」ってより、やはり可愛いからお世話してしまうんだよな~。……可愛いだけ、最強。

新居での生活が始まった。
早速、お座りを始めた息子のために、広くなったリビングにはプレイマットをひいた。
てか、お座り? 早すぎない? いや、自ら座る訳ではない。本人はうつぶせで、両手両足をバタバタするのが精一杯。それがご不満のようで座らせろと要求してくる。この間まで座らせてもすぐこてん、と転がっちゃってたけど、いつの間にかすごく安定してる。
しかし、引っ越しのタイミングで遅れて受けた3,4か月検診では、ずり這いやハイハイで筋力を充分付けてからでないと、腰に負担がかかるため、まだお座りは1人でさせない方が良いとのこと。「腰に負担」とか言われるとなんだかドキッとするし、最近座れるからといって寝返りをサボりだした息子のこと、嫌がってもバタバタさせておくことにした。

座らせるのを止めてみたら、また頑張ってバタバタし始め、そのうち手で方向転換するようになった。方向転換してもうんうん唸っているだけでなかなか前には進めないのだけれど。横で私がずり這いやハイハイの見本を見せ--これも検診でアドバイスされた--をやっていた効果……ではなさそうだけど、徐々に後ろにずり這いができるようになった。

後ろに下がれるようになったら、その手の力を利用して自分で座れるようになってしまった。自分で座れるようになったのだから腰に負担云々も、もういいや。それが息子の発達だったのだろう。

昨日できなかったことが今日できるようになる。子どもの成長は、本当に目を見張るものがある。特に息子は「早く動きたい」という欲求が強そうだ。

息子の成長は喜ばしい。もっと色んなことができるようになってくれれば、さらに楽になり
自分の時間ができるだろう。

そう思う反面、今のこの、私を頼りきった目を向ける小さな人には、もうあと少し「可愛いだけ」でいて欲しいなとも思うのだ。

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