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絵を描けなくなった話

注意⚠️私的トラウマ回です!これを書いて少し前向きになろうとしていますが暗いです!

私は物心がついたくらいからお絵描き少女だった。幼稚園でセーラームーンを描いてた記憶がある。

小学生ではりぼんを読みながら、よく愛してるぜベイベの心ちゃんを描いてた。(世代)
中学生では絵の上手いお友達と絵と文字をびっちり描いた手紙のやり取りをしてた。その時はNARUTOがブームでした。
学校で絵を描くことはないけど(上手じゃないから)お家では細々とお絵描きする日々。とても楽しかった。

高校生になった。相変わらず、学校では描かないけど友達に手紙を書くのにケアベアとかスージーズーとかは描いてた。

3年生になった。
いつも通り、授業中に友達に手紙を書いてたところ、クラス替えをしたばかりの隣の席の女の子に見られた。「絵、上手だね!」
その時は謙遜してしまったが素直に嬉しかった。
文化祭の役割を決める時、私は大してやる気のない生徒だったので何の役割にもつきたくなかった。当番の日に回ってきたことをやるだけでいいや、ってタイプだった。
その年は飲食店をやることになった。正直、売る当番と作る当番、買い出し当番が必要なので面倒くさいな〜〜と思ってた。

私の高校では文化祭の時、クラスTシャツを作る文化がある。そのクラスTシャツをデザインする係だけが中々決まらない。
私は関係ないと思ってたし、早く誰かやらないかな〜って思ってた。
隣の女の子が「夏子は絵が上手いし、一緒にやろうよ」と誘ってきた。
何度も断った。デザインとか出来ないから、嫌だと。
私も考えるの手伝うからさ!!!とゴリ押しされ、2人で立候補した。
今思えばこの子もバイトしてたから早く帰りたかっただけだと思う。

クラスTシャツは業者に依頼だから、当たり前に期限がある。
私は部活動をしていたから放課後に残れず、その子とも中々打ち合わせが出来なかった。
その内、全部任せるから、と言われた。
裏切られた、と思ったが元々責任感が強いタイプなので何とかイヤイヤだけどデザインを考えて描いてみた。
一応、勝手に提出してはいけないかな、と思ってその子にも、こういう感じでどうかな?と見せた。

その時はいいじゃん!と言ってくれた。私が提出しとくよ!今日も部活でしょ?と言われたので、彼女に任せた。

出来上がったクラスTシャツは全然違うデザインだった。
彼女が友達と相談なくデザインを変更させたのだった。
どうして?と聞いた。それなら任せないで欲しかったし、出来ないなりに頑張ったつもりだったからだ。

そしたら、言いにくそうに「だってねえ……」彼女の友達と目配せしながら他の子が「……デザインがダサかったからさ」「私達で描き直したんだ」と。
何て返事したかは覚えていないけど、凄く悲しかったことは覚えている。
別に彼女達がデザインしたのが抜群に良かったか、と言われるとそんなことなかったと思う。デザインも学んでいない高校生レベルだ。どんぐりの背比べ、というか、本当に好みの問題だったと思う。
ダサかったなら申し訳ないけど、デザインの相談も乗ってくれないし、勝手に変更をかけるのはどうかと今でも思う。

ここから何も描けなくなった。
もう15年くらいだろうか。最初の1年くらいは何を描いてもダサイと言われたことが響いた。
自然と机に向かう回数が減り、気が付けば描いてた頃と同じくらいの時間が経っていた。

ふと、絵を描く人を見て羨ましいと思ったので振り返ってみた。
こんなに引き摺る必要もなかったと思うが、あの時の私はそれはそれは悲しくて怒っていた。でも、それをきちんと表現出来ず、相手にも言えず、蓋を閉めることで痛みから逃げ出していたんだと思う。

最近、好きな作品が増えた。
ブランクがあるから練習しなきゃ人様には見せられないとは思うけど、少しずつ絵を描くことが出来たらなあ〜と思う。
憧れるだけじゃなくて。上手に描けなくたって、ダサくたって、楽しければ良いじゃんね。
何でそんなことに今まで気が付けなかったんだろう?
プライドが高くて自分がダサイと言われたことから逃げたくて忘れたかったのかもしれない。
でもさ、今ならダサイと感じるのは個人の感覚だと分かる。誰に見せるわけじゃないし、自由に描いていいじゃない。

実は今回noteを書いてる時、当時のことを思い出して何回か泣きそうになった。
でも、ここまで書いてスッキリしている。もう絵を描いても大丈夫な気がする。
当時の高校生の私を抱き締めてあげたい、大丈夫だよって言ってあげたい。
そんな事は出来ないけれど、とにかく前を向けた。昔を振り返れた。
新年早々、1歩進めた気がする。今年も良い年だね!

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