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子どもの頃に大好きだった漫画を振り返る楽しさ。

十代の頃に大好きだった漫画が、沢山ある。

めちゃめちゃマンガが好きだったので、「例えばどんな作品?」と聞かれても、思わず対象が多すぎるから「ピックアップの検索条件はどうしよう」とか「伝える順序はどうしたものか」と余計な事まで気になってしまって、逆に即答できない程で、そのくらい、マンガが好きだった。

そんなボクが、先日、Facebookのある投稿をきっかけに、しいて5つを選ぶ機会があったんだけど、それで感じたことがある。


大人になってマンガを読むと、
作中に出てきた台詞の重みだとか、事態の深刻さだとか、子どもの頃には気付けなかった事がたくさんあって。
また、当時とは違う解釈の仕方があったりして。
作品の味わい深さに気付く。

また、自分の人生にどう影響してきたかが見えることもある。
自分にとって何をもたらしたかを考えるのも楽しい。


まぁ、テーマや内容にもよるから必ずじゃないけど、そんな事も、あるよねって話。


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振り返ってどうしても外せない5作品。


特に大好きだった漫画・・・。

ありすぎて絞り込むのが大変だけど、「何も考えずに浮かんで、かつ外せないモノにしよう」と思って、5つ選んでみたら、次のようになった。

・ファイブスター物語
・銀河英雄伝説
・瞬きもせず
・Bバージン
・DEAR  BOYS

暫定的で、考えれば考えるほどに変わる可能性もあるけど、当面、その事態を避けるために考えることをやめた結果だ。

※最初は「DEAR  BOYS」の代わりに「キングダム」を入れたけど、いざ書いて字面を見たら、1つだけ読んでいた時代も違うし、想い入れも特にないし、違和感が凄かったので変えてみた。


実際に書き出してみて思うのは、やっぱり面白さとか切なさとか、当時感じた感情への懐かしさだけじゃなくて、その後の特定の時期の自分の生き方とか考え方に対して、「大きく影響を与えた作品」だなってこと。

学んだことの多さとか、あとは、自分の行動基準だったり判断基準に与えた影響力だったりもするよね。

考え方そのものだったり、モノの見方だったり、知らない世界への入り口だったり、憧れだったり、価値観のベースみたいなものになったり…。


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自己投影できるキャラも良いけど、
自分を重ねなかったキャラのセリフ。


好きだったマンガを盛り上げるのは、多様なキャラクターと、彼らの個々のストーリー、背景、セリフや主人公との関係性とかだよね。

当時、死ぬほど好きで、むちゃくちゃ大好きで、全編を通じてセリフが全部言えちゃう程に、何度も何度も読み返してた。

十代の頃の、まだ未熟で、青臭くて、それでいて感受性が最も多感だった時期の胸のド真ん中に、「ドスんっ!」と奥まで突き刺さってた。

そして、思えば漫画の中に登場するキャラクターのセリフって、自身を投影できるようなキャラクターは勿論だけど、そうじゃないキャクラターこそ、憧れたり、刺さったり、シビれたりもしたなと思う。

そして、なお、驚くことは、大人になって読み直したら、当時あれ程までに読み込んで、理解していたつもりの大好きなマンガであっても、経験していない物事について、大人のキャラクターが語るセリフや、その本当の意味や重みとか、まだまだ理解できてなかったなってこと。

※もちろん、作者自身の経験とか、作品に込めた想いとか、それは作品ごとに差も大きいのかもけどね。


例えば、
家族を失ったキャラクターの気持ちとか、
どうしようもなく愛した人を失う悲しみとか、
子が巣立つ際の親の気持ちとか、
親の気持ちとか、親の気持ちとか、親の気持ちとか。
体験していない物事に対するキャラクターの言葉の重み。



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自身が好きなマンガが自身に与えた影響を考える。
自分のルーツを探る旅のような感覚。


自分で挙げた5つの作品について、自分にどのような影響を与えたのか?
そんな事を考えてみるのも、自分のルーツを探る旅のような感覚になれて、とても楽しいんじゃないかな、と思う。

・なぜそんなに好きだったのか?
・自分は何を得たのか?
・自分にどんな影響を与えたのか?

また、こういった事を考える事が出来るのも、また大人ならでは。
大人になったからこそ分かる、大人ならではの楽しみな気がするよね。


友達との関係、友情というもの形や価値。
同僚その他、自身を取り囲む環境の作り方や付き合い方。
苦しい体験や試練に遭遇した時の乗り越え方、心の持ち方。
恋愛感情をもった相手との接し方など。

色々なところで、漫画の影響を受けてたりするんだよね。


ちなみに、銀河英雄伝説は、名言の宝庫。
個人の立ち居振る舞い、政治思想、勉強、戦争、主義、信念、色んなモノに対する見方が、自分の中で強烈に影響うけてる。

作品に全く興味なくてもいいから、内容は全く知らなくてもいいから、是非、「銀河英雄伝説 名言」とかで検索して欲しい。

出てくる名台詞を読むだけで、必ずといっていいくらい、誰でも学ぶモノがあるんじゃないかな、と思います。

※追記:銀英伝は、厳密にはマンガの5選に入れるの変かも。当時はマンガではなくOVAから入った事を思い出した。


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恋愛観への影響。


さて、他人の話なんぞ超絶どうでもいい部分だと分かってはいるんだけど、せっかくなので、ボクの赤裸々な部分を書いてみる。


十代の頃のボクという奴は、とにかくもうね、
恋愛観というやつが、どうしようもなくウブだった。

どうしようもなく青くて、思い出すだけで恥ずかしくて、高校の時の親友と昔話とかになると、大体はこんな感じ ↓

頭から布団をかぶって「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」と叫びだしたくなる。

そんな感じね、うん。

そして、ハッピーエンドな自分なんて想像できなくて、いつも「悲しすぎる名脇役」みたいな状況の自分ばかり想像して、また酔ってたね。

なんかこう、分かりやすい例を出すと、
とにかく主人公の女の子に優しくて、いつも助けてあげたり、そばにいるけど、結局その子の恋愛対象には成り得なくて、主人公の別の男とくっついちゃうけど、笑顔で応援するみたいなヤツ。分かります?

そもそもボクの主な恋愛遍歴というか、恋心の変遷は、次のような経緯を辿っている。

※誰にも求められていないのに晒しだすスタイルね。
うん、M体質とも言うけど、イッツ・ナツパパ・スタイル。

・小学1年、同級生のO谷知子氏に初恋。
・小学4年、転校前の女の子から手紙を貰うもウブ過ぎて返事出せず。
・小学5年、ラピュタの「シータ」に胸がドキドキ&パズゥに嫉妬。
・小学6年、ファイブスター物語の劇場版でソープに憧れて悶える。
・中学1年、DEAR BOYSの哀川和彦に憧れて若干の黒歴史。
・中学2年、ホットロード&瞬きもせずで青春純愛スーツ装着。
・高校1~2年、「なんでそんなに優しいの?」とフラれること2回。
・高校3年、Bバージンをバイブルにようやく女の子幻想から覚醒開始。
・高校3年冬、無自覚だった滝口U子への本気の恋に失恋してから気付く。
・大学3年、ボーダーラインの人妻と駆け落ち&心中未遂。
・22~27才、経験を重ねる
・30才、結婚。


十代の頃のボクの恋愛観は、ほぼほぼアニメとマンガによって形成されたといって過言ではない。

高校3年に至っては、本当に無自覚の間だったけど本気の恋をしてた事に、終わってから気付いた。
これはリアル秒速5センチメートル状態で、未だに、ふと思い出してはどうしやうもなくやるせない気持ちになったり、モヤモヤしたりする。
もう頭おかしくなる程に熟成されてるわ。笑

それと、特に作品名は出してないけど、姉の影響もあってか実際はもっと少女漫画を読み込んでいた。

そのせいか、
なんなら病的なまでに「昔の王道的少女漫画に出てくる男子」に憧れていたし、女の子にも「少女漫画の主人公的心理の持ち主」である事を求めていた気がする。(キリッ

なかでも、紡木たくいくえみ綾、この辺りの漫画家さんの作品は、鬼のようにハマっていた。

思わず、今日の仕事の昼休みに、PCで画像を検索して、鉛筆なかったしボールペンで一発書きだけど、気付いたら目の前の紙のウラに落書きまでしちゃったよ。。

※紡木たく「瞬きもせず」の挿絵的なイラスト。

紺野と輝哉


いやー、青いけど、懐かしくて、胸がドキドキするね。

当時の自分を「目覚めろー!!」とぶん殴ってやりたいくらいに。

なんの話だっけ?

過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。