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芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」に参加した話

久しぶりに嬉しいお知らせです。東京都の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」に参加させて頂きました。

【Tokyo Time 2020 ~my way of life~】

参加した作品はこちら。関口純の新曲にのせてお届けする、ミュージックビデオ風の映像作品「Tokyo Time 2020 ~my way of life~」です。​

新型コロナウィルスの影響で予定していた公演が中止になってから、舞台女優として表現の場がずっと失われていました。なので、今回の企画に参加できたことはとても嬉しかったです。せっかくなので、今回の作品ができるまでのことを記録しておこうと思います。

【1.応募】

今回の「アートにエールを!東京プロジェクト」、応募開始は2020年5月15日。後から追加募集も行われましたが、予想数を大幅に超える応募者が殺到して、締切を待たず初日に個人登録応募が打ち切られたことでも話題になりました。

私はたまたま初日に応募が完了していたので、スムーズに審査に進むことができました。この点は本当にラッキーだったなと思います。

個人登録の審査が完了した連絡がきたのが5月21日。そこから関口先生と作品内容について詳しく打ち合わせして、企画を提出。6月3日に企画が採択されたとの連絡を頂き、正式に作品を創作をスタートさせました。

【2.制作】

三密を避けるため、基本的には関口先生と私だけで編集まで含めた全ての作業を行いました。

先に関口先生が音楽を創って、それに合わせてイメージ映像を撮って編集という形でしたが、一部、コロナ以前に撮影した過去の写真や映像も使用しています。

感染予防のために「とにかく人と会わないように」とスタッフを入れずに撮影したので、自分たちで撮影するのが大変でした。理想の「絵」を撮るために、角度や道具なども試行錯誤しながらの撮影。

でも、舞台はとにかく大きなサイズで、お客様に見える部分全体を考えなけれる必要があるんですけど、映像だとフレームの中での見え方を考えるから小さな動きや工夫も生かせるんですよね。ガラスや液体ごしに撮ると面白い効果が出たり。自分達で撮ったからこそ、そのあたりはすごく勉強になりました。

【3.解説】

今回の作品は、関口純の新曲と、初挑戦となる映像を組み合わせたもの。

関口純の音楽と言えば、楽劇座の舞台をご覧になったことがある方ならそのジャンルに捕われない幅広さはご存知のはず。

クラシックを学び、NTT等企業の音楽や前進座等の舞台音楽、ポピュラー音楽の作・編曲・プロデュース、そして日本テレビ音楽(株)顧問(サウンドプロデューサー)などジャンルに捕われない音楽を生み出してきた関口純の久々の新曲という事で、個人的にもとても楽しみにしていました。

そして今回の作品の解説はこちら。(関口純noteより引用)

今、私たちには、生活と仕事の一体不可分性、自らの意思を持ち、自らを律することで生み出される古くて新しい生産システムに向き合うことが求められている様に思われます。いわばwork life balanceからwork as lifeへ。そこで「(コロナ禍に)迷い込んだ私たち=Alice」&「(その創作活動においてwork as lifeを標榜するところの芸術家としての)私自身の生活=My way of life」をテーマとした作品の構想を思いつきました。音楽制作では、コンピューターは主に録音機&エフェクターとしてのみ使用され、リズムマシン以外、ほぼ全てをアナログシンセサイザーで手弾きしています・・・そう、50年前のキーボーディストなら皆、当たり前にそうしていた様に。和音の使用は前半後半で2和音ずつ、基本は単旋律を幾つも重ねることでそうした響きを生み出しています。撮影・編集にはスマホ等、あえて日常的な道具のみを使用し、収録も自宅と庭、近隣に限定しています。5分程度の“台詞の無い映画”といった趣きの小品です。音楽も、劇伴とインストゥルメンタルの中間に位置する感じで創りました。

作品は解説するよりも、実際に観て感じて頂く方がいいなぁと思うので、あえて私からこれ以上の説明は付け加えません。

ARP2600など、実はかなり貴重な楽器もたくさん使われているので、音楽に詳しい方はそのあたりも注目して頂いたようです。

分かりやすいストーリーがある作品ではないので、もしかしたら抽象的で分かりにくいなぁと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「この映像はこれを象徴しているのかな?」などと想像して、ご覧になった方ひとりひとりの頭の中で膨らませて頂けると嬉しいです。

【3.公開】

以下「アートにエールを!」の公式サイトと、関口純noteへのリンクです。

無料でご覧頂けますので、お時間ある際にぜひご覧下さいませ!

「アートにエールを!東京プロジェクト(個人型)」"Tokyo Time 2020 ~My Way Of Life~"公開ページ▼

関口純note▼


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