【就活】とにかく使える!困った時のリーンキャンバス。
やほ!
自分の中で、大事にしているフレームがあります。
リーンキャンバスです。
3年夏に参加した、Gaiaxのサマーインターンで、『Running Lean』を読んでこいとの事前課題が出されました。
インターンはそのフレームの考え方をベースに実践していきました。
そして、就活を経るにつれて、就活のグルディスや、そもそも自分自身の思考の整理にも使えるようになっていました。
ただの就活の小手先のスキルだけでは終わらせず、自分ごとに落とし込めるフレームとしてのリーンキャンバスについてお話しします。
そもそもリーンキャンバスとは?
簡単に話すと、事業を立ち上げで、顧客に価値をしっかり届けるために高速で仮説検証を回すためのツールです。
ただ、別に事業だけじゃなく、商品プロダクトや、イベント開催などなどにも使えるんじゃないかなと思っています。就活とかの簡単なグループディスカッションでも、この考え方を使っていました。
具体的にどんな感じに使っていくの?
噛み砕いて説明するのと、イメージを沸かせてもらうのを目的に、
就活の簡単なグルディスを想定して、お話しできればと思います。
例題:新橋にある、居酒屋の売り上げを2倍にせよ。
という問題で想定します。
0 問いに対しての定義を決める。
例題を分解すると、「新橋」「居酒屋」「売り上げを2倍」が、まだふわっとしています。
新橋:新橋といっても、場所が広いので、どこにお店があるのかで攻め方も変わります。
銀座寄りなのか、SL広場付近にあるのか、汐留寄りなのかによっても、これ以降の”攻め方”が変わってきます。
居酒屋:どんなタイプの居酒屋なのか、ですね。大衆か高級か、ジャンルによっても”攻め方”は変わりますよね。
売り上げを2倍:上の2つが決まると、だいたいお客さんあたりの客単価がなんとなくわかってきます。ここは仮決めで問題ありません。
これに、前提条件(グルディスの制限時間、「この商品を使ってくれ」などの外せない条件)を踏まえて、全員で共通見解を取ります。
ここでは
銀座寄りの新橋にある、大衆居酒屋*個人経営(鳥貴族くらいのイメージ/だいたい客単価3000円)の売り上げを2倍にするにはどうするか。
で考えていきましょう。
(以降、グレーアウトします。)
1 課題はどこ?
2 ターゲットは誰?
個人的には、1と2を同時に進めることが多いです。
0で決めた前提を元に、売り上げが上がらない原因や課題をとりあえず考えます。いわゆるブレストですよね。
その原因や課題と紐づくターゲットが誰なのかを、同時に考えます。
1と2が一定数出てきたら、その課題とターゲットで1番影響を与えられるものはどれかを選びます。
*事業開発であれば、ここのターゲットはリサーチをかけるなどして時間をかけるべきですが、就活のグルディスを考えた時は、そこまで考えなくてもまあ大丈夫です。
銀座からJRに乗って帰宅する、年収350~450万くらいの若手サラリーマン。
JRと言っても、23区から少し離れたところに住んでいる。
→滞在時間短め。長い飲み会には終電の関係でなかなか参加できない。
3 独自の価値はどこにあるのか
Unique Value Point(UVP)と本の中では記載されています。
自分たち(グループ)の中だから発揮できる固有性、差別化ポイントは何かを考えます。
居酒屋の例でいうと、銀座寄りの新橋であり、かつ駅直結とか、料理の種類が豊富とか、お酒の種類が多い、とかとか。
4 解決策を提示する
今までの1,2,3を組み合わせて、出せるアイデアを解決策として出していきます。別に突拍子も無いオリジナルである必要はなく、今ある既存のアイデアをその対象(居酒屋)のスタイルに合わせてしまっても大丈夫です。
よくあるグルディスの失敗例は、
この解決策だけバンバン出てしまって、結局何がしたいのかわからないアウトプットが発生する事です。
結果的に、「あのグルディスであいつがああ動いたから」と全員満足しない結果に終わり、かつ全く成長のない時間で終わる最悪の事態が発生します。
自分がリーダーをやらずに俯瞰しようと臨んだグルディスでは、
正直、ここから始まることを何度も経験していて。
「埒が明かない」と、今までの議論を整理しつつ、1~3をやり直した上でリーダーポジションをかっさらう事もやっていました…
注文時に飲み放題の時間数を分単位で決められる制度。
ドリンクや1杯あたりの量(大ジョッキなのか中なのか、おちょこなのか)などで1分あたりの料金が変わる。ただし延長なし。
5 チャネルを決める=どう拡散するか?
広告を使うのか使わないのか。
使うかつ無料の広告なら、どの媒体やSNSを使うのか、それぞれターゲットが全く異なってくるので、どれを使うか。
有料ならSNS、サイネージ、ビジョン、壁広告などなど。
6 収益 /7 コストを考え、プラマイゼロの場所は?
就活のグルディスでは、ここまで考えられない事も多いですが、
ここまで頭に入れつつ、議論を進められると、評価が高いです。
なかなか学生で、売り上げまで議論しているのを見た事ないし、時間の関係でできない事も考えられるので…
6はお店の売り上げが4をする事でどれだけ上がるのか、
7は4をすることによる売り上げ負担(セット割ならバラ売り比でのマイナス額)など。
この売り上げと損失がちょうどプラマイゼロになる部分=どれだけ売れば黒字になるかを考えられるとグルディスでは「お、そこまで考えてるんや」となります。
損益分岐点、ってやつですね。
飲み放題にすることによる人員や仕事コスト、ドリンク仕入れ
vs
客単価と回転率
8 達成すべき数値は?
先ほどの損益分岐点に至るまでのお客さんの数、
そこに至るまでのチャネルでの拡散数などなどを考えます。
大まかな数で大丈夫です。
分制度の飲み放題を使ったお客さんの数
その中で、ターゲットの年代の利用率
など
9 他に負けない、圧倒的な優位性は?
例えば、個人商店に対して、ワタミが同じようなイベントで新規出店しようとしたと。そうなったとしても、問題の「銀座寄りの個人居酒屋」が勝てる要因はどこか?を考えます。
例えば、オーナーとの直コミュニケーションが取れるとか、裏メニューが豊富とか。
この全てのプロセスをグルディスの短い時間で、考えていきます。
考えることは多いですが、慣れてくるとかなり楽です。
ちょっと就活寄りな話に。
このフレームが頭の中に入っていれば、
別に最初からリーダーとかファシリテーターである必要は無くなります。
書記をやる際にも、
とっちらかりがちなアイデアを勝手にこのフレームの中に収めながら書けば、大事なところを抑えているので、自然と発表担当もできます。
実際にあったケースとして、
「やばい、発表の準備時間考えていなかった。時間ない。どうしよう」
「今書いてたので頭の中整理できてるから発表できるよ」
「え。」
という感じですね笑
リーダーをやるのであれば、この考え方を入れることが絶対条件。
でないと、極端な話、他人の就活の選択肢すら関わってきます。
応用編_自分にも使ってみる。
ちなみになんですが、
このリーンキャンバス。
先述の通り、別にビジネスを立ち上げるとか、グループディスカッションの対策で覚えるだけじゃなくって、
個人の問題解決だったり、記事の骨子を組み立てるのにも使っています。
1月のとある日。鬼のように疲れた時があって、その原因を言語化しようと思った時、
「あ、リーンキャンバス使ってみよう」
と思って、携帯のメモにポチポチ。
すでにフレームが頭の中に入っていたので、スムーズに言語化できました。
それがこちら。
テーマは、「自分の疲れをどう取り除くか」
まず、自分が疲れている原因をブレスト。
その上でターゲットと課題を紐付け。
あとは通常のキャンパスを使う感覚で埋めて行きました。
ただの就活で使えるスキルで終わらせない。
就活自体、大きな機会だとは思うのですが、
ただ小手先でどうにかするのではなく、せっかくの大きな機会だからこそ、成長機会として捉えて見てもいかがでしょう。
その1つの考え方として、フレームなどがあり、
自分ごとに落とし込めるので、使ってみてください…!
参考文献
もう少し深く知りたい!という方は、GoodPatchさんの記事がいいかも。
ferretから、Excelの原本もらえます。
Gaiaxのサマーインターンでも使った本です。
はなも(ん)
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