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obsidianでキーワードをノートリンクにしちゃおうという話

前文

obsidianのプロパティとかの話なんですがね。
要は単純に色々とノートのプロパティキーについて値(キーワード)を入れるのは主に検索のためだと思うのですが
そこのキーワードをすべてノートリンクにしちゃおうという方法です。
個人的には「スメラギシステム」って呼ぶことにしました(・ω・)


具体的内容

蔵書ノートのプロパティの一例
テキストベースだとこんな感じ

一例だけど
例えばこのような蔵書ノートを作成するときに
プロパティに
・author(作者)
・Series(シリーズ)
というような項目を設定しておきます。

ここに普通に作者名とかシリーズ名とかを入れてもよく
多分dataviewでも拾えるとは思いますが

ココの利便性を1歩進めるために
一旦何も書いていない空のノートへのリンク
(例えば "[[塩野七生]]" みたいに)
を作成します。

このときに作者名とかシリーズ名とかの実体のノートがなくてもリンクとしては動作するのでダブりさえしなければ(同じ人に2つノートを作ってしまうとかしなければ)問題なく機能します。

利点

  • ノート相手なのでバックリンクやアウトゴーイングリンクで検索されます。なのでバックリックから作者で辿ったり、アウトゴーイングで文章中にある作者名(あるいはキーワード)に簡単にリンク候補を探したり作ったりできます。

  • dataviewでも [[~]] でノートリンクが張ってあるノートとして検索できる。

  • その場で実際に作成しなくても作者名などのノート自体はリンクをクリックするだけで作成できる。

  • 後日そのノートの内容を追記しても実際の書籍ノートには何も影響しない。リンク先、リンク元のノートの内容にはお互い影響されないので何度書き直してもいいし、削除したっていい。

難点

  • プロパティへの入力がめんどうくさい(最終的には "[[~]]" という形に持っていかないといけない)

    • 1.ライブプレビューにする →2.リンクを書いておきプロパティに貼り付ける
      でなんとかなってます(自動でダブルコーテションなり、ブロックスタイルなりに対応してくれる)
      2回目からは部分検索で候補が出てくれる(ひょっとしたらプラグインの機能かもしれない)

  • うっかりすると空ノートへのリンクが大量に増える。

    • 空のノートへのリンク自体は特になにかに悪さしないと思うのでノート名がバッティングしない限りOK。

スメラギシステムについて

今考えているobsidianの管理システム
全く考えまとまってないので以下思いを徒然と記する。
基本的な発想は
「MOCノートを能動的に作るのではなく、個々のノートからのキーワードノートへのリンクを作ることで受動的にMOCのようなノートが作成できるのではないか?」

  • 「ノート自体にリンクを記述するのではなく、他ノートからリンクされる結合点たるノートという概念」

  • =「内容が外部に仮託される」って概念

  • なのでインデックス(MOC)ノートを作るときに「ノート自体がリンクしている(されている)ノートへの情報を持っていなくても良い」

  • dataviewでの検索結果に近いのかもしれないが

    • 実在のノートが存在するのでこちらにも何でも書けるし他のノートへのリンクを貼ったっていい。

    • バックリンク、アウトゴーイングリンクというobsidianが得意とする方法でリンクが探せる。

  • リンクされた単語ノートは本質的には「リンクされた」ということしか無い内容のない空虚(Void)なノートなので

    • 他の言葉に切り替える→ノート名を変えるだけですべて追従する。

    • リンクをやめる→空のリンク先がなくなるだけなので削除するだけ。

  • ノートとそれへのリンクなのでタグよりも削除もリネームも整理も簡単だし、増やしていくことに抵抗がない(タグはあまり無闇矢鱈には増やしたくないので)

  • あとノートの利点としては単純にObsidianの仕様の問題(ノートに対してのリンクのほうが色々と便利)なだけなのだが、意識的に「ノートにする」のも発想としてありなのではないかとも思う。

  • その後、使われていないリンク先単語ノートについては見直して見ることも含めて。

スメラギシステムの元ネタ

なおここで話している「スメラギシステム」とはとあるSF作品「バベルの薫り」の中で語られている概念で
「汝(アイデンティティ)」を外部(天皇)に仮託することで「汝の汝(天皇からみた我)」という自己を得ており、仮託した外部は本質的に空虚(Void)である」
みたいな認識…だったはず。
(個人の感想です)
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結論としては全人類野阿梓作品読んで(ダイマ)(・ω・)つ旦

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