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ブログ240811 「小玉スイカ」の仕事術

画像は、少し前にいただいた
「小玉スイカ」。

普通より小さいスイカですが、
800〜1000円で買えますが、
結構スーパーとかで売っていますよね。

久しぶりに食べてみると、
「あれっ? こんなに甘かったっけ?」です。
種も少ないし、非常に食べやすい。
人気も出るのはよくわかる。

でも、小玉スイカって、こんなに普通に
スーパーで売っているものだったっけ?

あまり子供の頃に食べた記憶はありません。
「いつ頃に誕生したものなのだろうか?」
と調べてみたら、
意外に「昭和34年」とのこと。

私が生まれる、ずっと前ではないか!
そんな品種があったわけではなく、
品種改良によって生み出された
人工的な新種だったんですね。

昭和34年といえば、高度成長期。
冷蔵庫がテレビや洗濯機と並び、
家庭に普及していった時期です。

ただ、当時の冷蔵庫はそんなに大きなものでなく、
冷やすパワーもさほどのものではなかった……。

だからスイカはバケツの中の水に入れたりして
冷やすものだったのでしょうが、
「小玉スイカ」は、冷蔵庫で冷やせるように
開発されたもの。

手軽に冷たいスイカを食べられるようにと、
誕生したのがきっかけなんですね。

(夏川賀央の公式ブログ→https://www.kenjabook.com/

ただ、狙いはいいけど、それほど普及はしなかった。
要するに大きなスイカに比べ、
美味しくない……という実感だったのでしょうね。
確かに小玉スイカには、甘くない印象はありました。

ところが大きなメリットもあったんです。
それは北海道など、
寒いところでも生産ができるということ。

こうして生き残った小さなスイカが
改良に改良を重ね、
現在、甘い品種が次々と生まれてきます。

そうすると令和の現代は、大家族は少なくなり、
大きなスイカなんて買ったら、余ってしまう。
電力もそんなに使いたくないし、
冷蔵庫なんて小さくていい……という
エコの時代になっているわけです。
小玉スイカは、そんな時代の要請に
ピッタリと合いました。

今、時代に合っていなくても、諦めずに続けていけば、
時代のほうが合致してくる。
この小さなスイカは、
そんな可能性を教えてくれますね。

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