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歴史入門49 表参道でできる「善光寺参り」

画像の、こちら。
久しぶりですが、「善光寺参り」をしてきました!
……といって、
長野県にある善光寺ではありません。

表参道の交差点のすぐそばにある
「青山善光寺」というお寺。

「まさかそんなお洒落な場所に善光寺があるの?」と、
思うでしょうが、
れっきとした長野県の善光寺の
「東京支店」のような位置付けになる場所。

そもそもは江戸開闢後、
すぐ谷中に創建されたお寺が火事で焼けたあと、
今の表参道に再建されたわけです。1705年のことでした。

お寺はそれほど大きくはありませんが、
山門を入ってみれば周囲とは別世界。
入ったことはありませんが、お寺の中には
長野の善光寺と同じ、
真っ暗なところを歩いて鍵に触れる
「戒壇巡り」もできるようになっているそうです。
やってみたいですよね。

お寺とあわせて、
ここに来たら必ずお参りしてほしいのが、
高野長英さんの碑。

長英さんは幕末の蘭学者で、
鎖国政策の限界を幕府にうったえたことで、
1839年に逮捕され、
小伝馬町の老屋敷に収監されています。
(蛮社の獄)

なんでも収監中は
医師として罪人の治療にあたり、
皆から尊敬されたそうですが、
火災を機に脱獄。

その後、酸を使って顔を変え、
青山のお寺の近くに潜伏し、
医師として仕事をしていたのだそうです。
46歳のときに彼は密告され、
その際は自害の道を選びました。

小学校のときに私はそのエピソードを聞き、
壮絶な人生に思いを寄せたものです。
同じように影響を受けたのが、
幕末の政治家だった勝海舟だとのこと。
英語にも翻訳されているこの碑文は、
彼が執筆したものなのだとか。

ぜひ近くに来た際は、寄ってみてくださいませ。

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