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ブログ240404 今だから勧めたい「会社を踏み台にする」発想

やっと都内はちゃんと桜を鑑賞できる感じに
なってきましたね。

ずっと咲きかけだった桜も、まだ満開ではないものの、
「お花見」ができるレベル。
こうなると東京人は、
「この町に生まれてよかった」という
心持ちになってきます。

そんな中、4月1日を迎えた日本。
入社式や入学式を、
今日は多くの会社がやっていたのですかね。

本日は出版社からの連絡なども、
まったくありませんでした。
コロナ以後、今どきの出勤形態とはいえ、
新シーズン初日です。
みなさん順調なのかな……?

業界の景気回復にも期待したい4月ですが、
私のころはなんせ、バブルの最後の年といわれたころ。

その私が入社したのは、
40人くらいの人間が採用され、
最後に残ったのは3人くらい……という
異常な離職率の会社でした。

どうしてそんなに人が離れていくかといえば、
今はかなり縮小してしまったですが、
当時は出版社を名乗りながら、
内実は「印刷屋さんだった」という業務内容です。

ずっとオフィスにいて、
延々と原稿にハンコを押していくような
作業が続きますから、
「こんな仕事をしたいわけではなかった」という人が、
どんどん辞めていってしまうわけです。

まあ、パワハラ、モラハラも、
当時は「当たり前」のような社風。
それでいて残業は「ほぼ強制」で
行なわれていました。
今じゃあ、考えられない企業風土だったかもですね。

それでもじつは、35人目とか36人目とかの
同期退職者になった私。
じつは3年くらいは在籍して、
一生懸命に仕事をしていました。

どうしてかといえば、そんなに偉かったわけではない。
「やりかけた仕事」を最後までやりたかっただけ、
あと強いていえば、当時好きだった同僚の後輩の女の子を
放っておけなかっただけか(笑)

ただ、結果として、学んだ印刷知識は
今でも役に立っているし、
人間関係の処世術も、理不尽に耐える耐久力も、
たぶん役に立ったのだろう。

さらにこの経験は、10年くらいのち、
作家としてのデビュー作、
『会社を踏み台にして昇る人・踏み台にされる人』でも、
ネタとして役立ちました(苦笑)

そんなふうに、長い人生で経験したことは、
必ず役に立つもの。
新しく仕事をする人は、決して「結果を出そう」なんて、
今の段階でストレスを感じることはない。

ただ、長い人生において、
「今、大切な出発点から進み始めているんだよ」
ということを意識して、
仕事の楽しみ方や、自分への還元の仕方を
つかみとっていってほしいですね。

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