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【腱板炎orインピンジメント】鑑別方法を解説!肩関節疾患の理学療法介入 Vol.4

こんにちは、運動器認定理学療法士のTakuです!

今回は、肩関節上方組織のポイントになる腱板炎とインピンジメント症候群の鑑別方法を紹介します。腱板炎は損傷が起こっているため最初は安静が必要、インピンジメントは機能障害なので機能訓練(運動)が必要。両者を鑑別できなければ全く違った逆効果の介入をすることになります。

今回紹介するポイントを抑えることができれば、上方組織の状態をより詳細に把握することが可能になり治療効果の向上につながるはず。

ポイントは以下の通り。

  • 肩甲骨面上の外転45°での外転抵抗運動で痛みの有無を確認

  • 上肢下垂位での外転抵抗運動で痛みの有無を確認

  • 上記2条件の痛みの変化から判断

このポイントを抑えることで、上方組織の痛み鑑別に役立ちます。次から詳細を解説します!

先に結論から

便宜上、外転45°での抵抗運動を条件①、下垂位での抵抗運動を条件②とします。これら2つ条件での痛みの有無をみることで腱板炎とインピンジメントは鑑別できます。この解釈が以下。

✅ インピンジメントが原因の場合
  条件①:痛みあり
  条件②:痛みなし
腱板炎が原因の場合
  条件①:痛みあり
  条件②:痛みあり

このようにな判断基準になります。なぜ、このような分類になるのか以下で解説しますね。

2つの条件の詳細

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