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2020年振り返り/2021年について(前編)


今年も一年、大変お世話になりました。
撮影してくださった皆様、応援してくださった皆様、少しでも気にかけてくださった皆様。支えていただいた皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。

世界的な感染症の流行を受け、誰にとってもはじめてのことばかりで今までの日常とはちがった1年になったのではないでしょうか。

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日常と精神面の変化

私にとってもそれは同じで、2月末頃から少しずつ日常は変化し、3月末には正直もう今まで通りの撮影活動は難しいのではないかとも思いました。
6年間撮影依頼を生業として活動してきて、2019年9月に会社を設立し11月に実家を出たばかりで、4月ほぼ丸1カ月撮影を自粛した時には本当に様々な想いがこみ上げました。
沢山のことに投資しはじめた時期で貯蓄もなかったので、給付金・noteサークルでのご支援などは本当にありがたく、おかげでなんとか日常を保つことができました。

フリーランスになってからは年間約350回以上撮影してきたので、6年間でほぼ丸1カ月撮影しないというのははじめての出来事で、様々なことを考える大きなきっかけとなり、生活の変化は勿論、精神面にも大きく変化があったような気がします。

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"今"より"未来"に時間を

具体的にいうと、良くも悪くも色々なことを手放し諦めることが出来るようになった気がします。

今までいつでも"今"に全力で何も手放したくないし、何も諦めたくなかった。"今"を一番に考え優先してきましたが、自分の問題だけではなく環境が"今"全力を許さないことで、諦め手放すことが出来たのです。
8月には今までほぼ毎日行っていた一番大好きな撮影を減らし、会社や"未来"のために時間を使うことを決めました。
自粛生活中、今までのように撮影出来なくなった場合、大好きな写真にどう関わっていくか・どのように生計を立てるか思考する時間が増えたことでこのような結論を出すことができたと思っています。

撮影環境と撮影に対する姿勢の変化

撮影回数を減らしたことで、今年8月以降は殆ど馴染みのカメラマンさんや撮影したことのある方との撮影が中心となりました。
今までは個人企画や撮影会ゲスト出演、写真展在廊や交流会など新たなカメラマンさんと出会う機会も設けてきましたが、今年は中々機会を作ることが出来ませんでした。
そんな中新たに興味を持ち直接依頼してくださった方々には出会いを頂き大変感謝しております。

回数が減り密度が増したことで、自分が有償モデルとしてのプロ(自分基準で)ではなくなってきていることを感じました。

あくまで私が考える撮られる依頼を頂く側のプロフェッショナルとは、
・準備段階で衣装リクエストや要望になるべく寄り添い協力的であること
・早朝や長時間などどんなに厳しい状況も相手に遠慮させない空気を作り快諾すること
・撮影時間中、最大限楽しんで頂ける撮影パフォーマンスをすること
・移動中や休憩中の相手を知る・自分を知ってもらうための楽しい会話をすること(私は移動休憩含む拘束時間で撮影料金を頂くため)
・満足していただける写真を持ち帰って頂くこと
・撮影後にはお礼を伝え、写真を頂けた場合には大切に保存し、自らのSNSなどでカメラマンさんの作品を公開し1人でも多くの方にみて頂くこと

他にも書き出したらきりがありませんが、お金を頂くからには、"相手のために"・"相手に喜んでもらうために"がいつも念頭にあったのです。

それが、こうしたらもっと良くなるのではないか、こんな写真をつくりたい・みてみたいがどんどん強くなり、"相手のために"・"相手の希望"よりも、自分の写真に対する気持ちが抑えられなくなっていったのです。
また、そうした写真に対する気持ちとは別に、依頼を下さるカメラマンさんがたとの距離もより近くなり、ビジネスとしての関係ではなく純粋に遊び仲間として趣味で写真を一緒に撮りたい気持ちも強くなっていきました。

先ほどリンクした今後の活動についてで語った、"いつか撮影を趣味にしたい"の"いつか"が年末に近づくにつれて"今すぐにでも"にかわり、我慢が出来なくなっていたのです。

環境や気持ちの変化から、有償のプロフェッショナルとしての仕事(自分基準での)が出来ていない中で、安いとは言えない撮影料金を頂くことにモヤモヤとした気持ちを抱えながらも、撮影を生活の基盤とする限り有償撮影はやめられない。
会社は準備段階でむしろ投資することも多く、暫く個人の利益を得ることはすぐには難しいという現状。(それでも今はありがたいことに、撮影スタイルの変わった自分でも撮りたいと依頼を下さるカメラマンさんもおり、予定的に依頼をお断りすることがあるくらいには依頼を頂くことが出来生活出来ています。)

ただ、今後環境的に全力で撮影活動をすることが難しい状況や、活動自体が制限される状況もあり得ることは勿論、精神的に有償モデルのプロとして活動出来ないことから撮影依頼が減るかもしれないことを思うと、
自分が納得でき楽しめて、かつ提供する方にも払うだけの価値を持つものは何かないかと考えました。

2021について(後編)へ続く。

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2020.12.31
山中 夏歩
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