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尿管がんになりまして。手術終了。

10時開始だった手術は、予定時間をオーバーして終了。
なにかあったのかはまた明日聞いてみよう。
それはさておき、手術室とそのあとについて振り返っておこうと思います。

術前、手術室では、まず硬膜外麻酔から。
これ、背骨のところから管を入れて麻薬を持続的に投与することで、痛みを止めるやり方。
てっきり、全身麻酔をかけた後にやるのかと思っていたので、まずやりますと言われた時には驚いた。

手術台に上がり、横を向いて背中を丸めます。
表面麻酔をしてから硬膜外に管を留置。
やることはこれだけなんだけど、背中を向けているので、なにをされているのかわからないという恐怖感があります。
痛み自体は、表面麻酔を打つ時にチクリとするくらいで、あとは圧迫感、管を入れるときの挿入感を体の中で感じるのが違和感というか、異質感としてあります。
ここから。麻薬のフェンタニルを術後3日くらい持続投与していきます。

そのあとは全身麻酔。
まずレミフェンタニルを投与して、そのあとマイケル・ジャクソンでもお馴染みのプロポフォールを投与。
フェンタニルは硬膜外から投与しているからこの順番なのか。
プロポフォールはかなり血管が痛い。
だから、脂質に溶かして浸透圧調節してるのかな?なんて考えたり。
痛いなーなんて思ってると、すぐ意識落ちます。
プロポフォールは早いね。
逆にフェンタニルは二本投与しても全く意識落ちないのに。

ということで、手術終了。
さっきも書いたけど、時間は8時間くらい。
かかったなー。
でも、その間は一瞬でした。
なんとなく夢を見ていた気もするけどね。
なんの夢だったのか思い出すことはできないなー。

意識が戻って、感じたのはお腹の違和感。
痛みというより違和感。
徐々に痛みになっていったけど。
あと、発熱からの震え。
そして、自分で感じる不穏。
ベッドが水平だったのが、どうも嫌だったみたいで、すこし頭を上げてもらう。
ほんの少しなんだけど、これでだいぶ楽になった。
それに合わせてだけど、体を動かしちゃいけないという強迫観念。
それが束縛感につながって、気持ちも不安定に。
その結果、相加効果で痛みも強く感じられる気がするし、不穏感が増すといった負のスパイラル。
手術室から病室まで帰るところが一番しんどかったかもしれない...

病室に戻って、いろいろ整理。
心電図モニターは電波式というか無線?
酸素飽和度のモニターも定期的に測定ということで、常時設置されるわけではなく、上半身は点滴と背中の硬膜外麻酔のみ。
あとは、酸素マスクもあるか。
なので、ある程度手を自由に動かせる。
そのおかげで、スマートフォンなどが扱えるのは、かなりありがたい。
下半身には腹部の創部に廃液管が二本と膀胱留置カテーテル。
そして、血栓予防として両足にフットポンプ。

創部の痛みはけっこう強くて、初めはこれは寝られないなと思っていた。
だけど、膀胱留置カテーテルの違和感を取ってもらうために入れたボルタレン坐薬が、創部の痛みにも効果的で、入れて30分くらいでほぼ感じないくらいになった。

だから、硬膜外麻酔の早送りはせずに様子見。
ただ、これは使ってみたいから、どこかのタイミングでやってみたい。
坐薬の効果の切れる朝方が狙い目かなー?

意外に気になったのが掻痒感。
病室に戻ってきてから、背中、右下腹部がどうも痒い。
そして、時間の経過とともに足や腕にも広がってくる。
発赤が出るわけもなく、掻いてみると痒いのは表面的ではなく、皮一枚下のような気が...
検温とか終わったら寝るためにアタラックスPを使ってもらうので、これに痒み止めの作用もあるから、期待してみようかなー?

それから、口の中のネバネバ。
そりゃそうだよね。
10時に手術室入ってから、口の中、特になにもしてないもの。
飲水は禁止だけど、口の中を濯ぐくらいなら問題ないということで、看護師さんに手伝ってもらって濯いでみた。
いや、これがほんとに気持ちいいっていうか、すっきりする。
夜勤の看護師さんの手間にはなるから、毎度お願いはできないけど、定期的にさせてもらいたいなー。

そんなこんなで手術終了とそれから。
いや、術後の痛みはけっこうやばくて、これ、明日の朝、坐薬の効果が切れたら地獄を見るな...
だから、そこは早めに対応しようと思います。

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