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尿管がんになりまして。手術前に思うこと

さて、朝になりまして、この後、少ししたら手術です。
予定された手術日は4月23日。
新型コロナウイルスの影響で1週間延期になったけど、1週間で済んで本当によかったというのが正直なところ。
朝の体温も問題なく、自分の感覚でもここ最近では一番体調が良い気がする。

さて、術前なので、少し今までの整理をしておかないと。

今回の癌は、腎盂尿管腫瘍。
それに対して行う手術は腎尿管全摘。
尿管にありそうだけど、腎盂にもあった...なんてこともあるみたいで、腎臓も全部取っちゃうのが標準術式。
尿管は膀胱に交通しているので、膀胱から引っこ抜くときに、膀胱も一部切って縫い合わせるみたい。
主な合併症は出血、腎機能障害、血栓塞栓症といったところ。
切れば血は出るし、腎臓一つ取っちゃうからね。
術後は動けないし、仕方のない合併症だ。

これらを手術の映像を見せてもらいながら、執刀医から説明を受ける。
その頻度なんかを自分の経験を踏まえて説明してくれて、非常に安心というか、信頼できた。

尿管がんはそんなに症例数が多くなくて、診断された病院だと年間数例。
でも、紹介されたここの病院だと年間で50例くらい。
執刀医の経験も600例近くと聞いて、いろんな説明に対して、一般論ではなく経験を踏まえた説明をしてもらえたのでとても安心できたし、繰り返すけど、この人に託して何かあっても仕方がないなという気持ちになった。
人がやることに絶対はないわけで、この信頼感を感じられるかどうかっていうのがとても大切な気がしている。
あー、この病院を選んで本当によかった。

看護師さんからもらった入院計画。
膀胱留置カテーテルは術後1週間つないだままらしい。
正直、これが一番辛いだろうなー。
苦手なんですよ。
違和感すごくて。
ただ、これにも説明があって、膀胱を縫い合わせるので、傷口が閉じるまで膀胱にテンションをかけられないんだそうで。
だいたい5日くらいで傷は閉じるけど、場合によっては1週間...ということらしい。
5日で抜けることを期待して、それまでは坐薬で凌ごう。

普通、手術の前日入院が基本なんだけど、前日が祝日だったので前々日入院。
新型コロナウイルスのせいで、CT検査で肺に肺炎像がないかどうか確認しなくちゃいけなかったからね。
そのせいでいただく病院食。
まぁ、食べられるけどね。
でも、一泊33600円ということを考えるとねぇ(笑)
そ、個室でお願いしたんです。
だから、あんな綺麗な眺めを写真撮れるわけだけど。

ちなみに、術前の夜ご飯はこちら。
流動食です。
これは流石に悲しかった...

正直、手術は怖くない。
麻酔して意識はない状態だからね。
でも、術後の痛みは怖い。
元々この領域の患者さんをみていたこともあって、どんな感じで経過するかは知ってたりする。
その人たち、みんな術後、顔をしかめて痛がってる。
それは、腎臓を取る時、どうしても筋肉を切るから。
しかもその筋肉、なにをするにも刺激される筋肉なんですよ。
さっきも書いた尿道留置カテーテルと同じくらい怖いというか、いやだ。
説明だと、穴を開けたところの少し内側、おへその横あたりが痛むらしい。
やれやれ。

でも、傷口は時間が解決。
とにかく手術を終えたら、我慢と努力でなんとかするしかないな。
痛み止めはしっかり使わせてもらってね。

今まで、全身麻酔といっても長くても一時間半くらい。
でも今回は5時間くらいとかなり長い。
その時、麻酔をかけられている時、どんなことを感じるのかは興味津々。
ついでに、硬膜外麻酔を併用するというのもはじめての体験。
これもまた、どんな感じなのか気になってる。

臨床に自分が出ることは、今後かなり少ないとは思うけど、経験するのとしないのでは言葉がもつ説得力が違うからね。
そういうところはポジティブに。
それで、痛みを乗り切りたいと思います。

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