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16年越しにホームシック衛星2024ツアー名古屋2日目に参戦した話

これは高校時代にバンプの歌詞画を集め、CDケースを割りながら隠しジャケを見つけていた私が初めてバンプのワンマンに行った感想を思いのままにしたためたものです。セトリはあるけど、詳細なMCとかはないです。よろしくお願いします。

「あなたのバンドはどこから?」と聞かれたらバンプ、アジカン、エルレの世代で育ってきたわたし。紆余曲折あり、ミッシェルにハマったのちバンプとは徐々に疎遠に………。
しかしながら今回のホームシック衛星といえば、当時友達とチケット争奪戦を繰り広げ見事に惨敗した苦い思い出のあるツアー。みんなは一度はプレガイドに電話しまくった経験のあるよね?ない?
開催のニュース見て約10年ぶりにその友人と連絡を取り、なんとかチケットを確保し16年越しで参戦できることになった。

物販整理券など慣れないシステムにはかなり戸惑ったがなんとか欲しいグッズは買えた。ガチャでニコル引き当てたのはかなり嬉しい。あとから知ったけど整理券外れた方もいるんだね……人気バンドすごい……。
1番ビックリしたのはピックスモブだった。なにこれ?!え!自動で光るの?!?!ハイテク!!!!などと騒いでしまったが、最近のライブコンサートではよくあるものらしい。ハイテク…………。
そんなハイテク機材に驚きつつ、開演までは比較的穏やかに過ごした。お世辞にも良い席とは言えず、モニターは見えそうだけどメンバーを肉眼では見えないかな〜というところだった。

客電が消え、モニターに映し出される映像。始まるんだ!!と急に心臓がギュッとなって、目頭が熱くなる。おい、17歳のわたし!バンプのライブに来てるぞ!!!!!!
やっぱりステージはほとんど見えないのでモニターで様子を伺う。ふと、横を見ると壁にシルエットでメンバーの姿が!!!このシルエット!確実に藤くんだ!!

正直に言うと詳しいライブの内容はあまり覚えていない。ただ、この光景は絶対に忘れたくないなと思った。
「メーデー」から始まり、途中MCを挟むこともあったかな?「才悩人応援歌」「ラフメーカー」「アルエ」「ハンマーソングと痛みの塔」とアップテンポでキャッチーな曲が続く。あの頃聞いていた曲ばかりで、年甲斐もなくキャーキャー言ってしまった。特に藤くんの「会いたかったぜ名古屋!」には思わず好きになっちゃう……となるもすでに好きになっているので問題ないだろう。「ひとりごと」はじーんと聞き入っていた。ああ、優しい声だなあ。
メンバー見えないかなと思っていたが、たまに見えるチャマと花道から島での演奏はなんとか拝むことができた。花道歩くヒロめっちゃデカいな……?

ところで普段ライブハウスで爆音を浴びてる身なので、ホールの音響には正直少し物足りなさを感じていた。その分しっかり歌詞が聞き取れたのは良かったけど……もうちょっと、なんというか、息苦しさを覚えるような音圧を求めていた。が、次の曲でその気持ちは吹き飛ばされることとなる。「花の名」である。音源では優しく包み込むようなイメージだったがライブではどうだろう。このサビでの力強さはなんだ。決して激しい曲ではないのにビリビリと響いてくる。歌詞をかなり変えていてほとんど覚えてないけど「一緒にいる今を忘れない」の一節だけはすごく印象的だった。続く「飴玉の歌」でもラスサビに向かうところで鳥肌が止まらなかった。
ここ最近、ライブに行っても気持ちが昂ることはあっても若い頃のように心動かされ涙することはあまりなかったが、この2曲では気付けばボロボロ泣いていた。昔から好きな曲ではあったが、大人になり結婚し子供を産み……と色々経験した今聞くとまた違った良さもあって、改めて好きな曲だなと思った。

この後メンバーは移動して島のステージへ。
ヒロの「お客さんいっぱいでバラチラシみたい!」的なMCになんて???となる。藤くんが「久しぶりの曲を」と「東京讃歌」へ。聞いたことある懐かしい感じだけどなんだっけ状態だったが、花の名のカップルだったね。「真っ赤な空を見ただろうか」では赤い照明が印象的だった。途中上から紙のようなものがヒラヒラ落ちて、演出ネタバレ大丈夫か?と心配した。「かさぶたぶたぶ」のイントロと手拍子が盆踊りに聞こえたのは私だけだろうか?演奏の場所もあってか終始盆踊りの印象だった。余談だが3歳の息子にこの曲を覚えさそうとしたが「ぶたぶた」しか言ってくれなかった。残念。

「望遠のマーチ」「ray」と新しめの曲。「orbital period」で完全に止まっていたので一通り新しい曲は予習しておいたが知ってる曲だー!!と嬉しくなる。やはり予習は大事。
「プレゼント」は私の中では「THE LIVING DEAD」の「opening」という曲なので、この流れでグングニルかな?!?!となったが普通に違った。いつの間にか続きが出来てたんだ……。このアルバムもいいよね。再現ツアーやらないかな。昔の曲がこうやって新しい曲になるのは新鮮で嬉しい。
懐かしさを感じつつ「fine sign」これもよく聞いたな。ユグドラシルいいアルバムだよね。再現ツアーやらないかな(2回目)
「カルマ」はすごく楽しかった記憶しかない。
後半どこかで紙吹雪舞ったけどどこだっけ……もう記憶がまだ薄い………rayかな……?
そんなこんなあっという間に最後の曲。え?!もう?!体感1時間くらいなんですが?!?!
最後は「voyager」「flyby」音源ではつながるけど別の曲がライブで同じ曲として演奏されるのに感動した。が、こんな長い曲でした?終わった後に調べたけど、新しいアレンジが加わった感じなのかなあ。この曲で終わるのは想像していたけどやっぱりとても綺麗な終わり方だった。

アンコールは2曲
1曲目はほんとに知らない曲で「流星群」というらしい。知らないのにどこか懐かしくてすごく優しい曲だと思った。ラスサビのコーラスの中で少し泣きそうな声で歌う藤くんにぐっときてまた好きになった。
ほんとのラストに「ガラスのブルース」!!!藤くんってハンドマイクするんですか?!ってなる。ハンドマイクするんだ………。合唱のところ昔何回もレポで見て「絶対ライブいったら歌いたい〜!!!」と思ってたのにあまりに久しぶりに聞いたので上手く歌えず………それだけが心残り。でもニュアンスでなんとか乗り切った。これが大人の余裕。

そんなこんなで終わりか〜と思いきや最後に藤くんからのメッセージが。「会いたかった。また会いたい。」という言葉にまた好きになる。ライブ中何回も好きになったけど、何回でも好きになれるな。「バンドを辞めたら会えなくなるから、これからも続けていくよ」的なことを言っていた。

私の中で「バンドを続ける」という言葉はとても重い。10年以上様々なバンドを追いかけている中で解散、活動終了、自然消滅などの理由で終わってしまうのを目の当たりにしている。最近では愛してやまないボーカリストとの悲しい別れもあった。それでも「辞めない」と言い続け活動してる人たちがいて、それを私の始まりと言ってもいいBUMP OF CHICKENから聞けたのは嬉しかった。それとほんの少し不安と願いと期待と、まあなんというか、いろんな感情が入り混じって思いで聞いていた。「ありがとう、ばいばい、おやすみ」と藤くんは優しい言葉を残しステージを去っていった。

全体を通して藤くんの歌声の力強さというか男らしさにはほんとに驚かされた。CDで好きだった部分がより好きになった。新しい曲ももっとちゃんと聞きたいし、行く前は「これが最初で最後かもしれない」と思っていたが終わってみると「これで最後にしたくない!!!」となるライブだった。残念ながら今ツアーはこれだけだけど、次もなんとかチケット争奪戦に勝ちたい。
とりあえずアルバム再現ツアーやらない?

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