見出し画像

国創りFES 2023 中編

大事なことなのでもう一回言います。
せいかです。
国創りのお話、2日目から。

寒さで起きた朝

当たり前のことなんだけど、銀マットも敷いてないトーキングテントで寝袋なしで寝たもんだから寒くて起きた。
ざーざー雨の音が聞こえてて、外に靴置いてたからぐしょぐしょだなぁって思いながら、起き上がる気力?体力?がなくって目を開けたり閉じたりしながら時が経つのをぼーっとして過ごしていた。
で、さすがにマイクテストの声が聞こえてこれは起きなきゃと起き上がってみたらびっくり。靴がテントの中にあった。だいちさんが朝私がトーキングテントに寝てるの気付いて靴を入れてくれたらしい。おかげであんまりぐしょぐしょになってませんでした。ありがとう。
ちなみに例のごとく朝ごはんは半分で断念。普段朝ごはん食べない生活してる私には、でかおにぎり完食は厳しかった。

歌・ダンス

晴れた午前中は音楽とダンスのワークショップ。
歌の時間、実はとても憂鬱だった。歌いたくなかった。
だって歌うのは苦手だから。歌うの好きってよく言うけど、一人でカラオケに行くのが好きなだけ。いや、最近はそれすらもあんまり好きじゃなくなっているけど。とにかく、皆と歌うってことが苦手。家族からずっと音痴って笑われて育ってきて、中学の音楽の先生にも合唱会の時に指揮者でよかったね歌わなくなってよかったねって言われて、人に聞かれる状況で歌うのが苦手になった。高校の留学先で、ミュージカルの授業発表の時にステージ上で自分の唯一のソロぶっ飛ばした瞬間から、それまで以上に人前で歌うことを避けるようにしてきた。むしろ、歌おうとすると声が震えて涙が流れてきて歌えなくなった。だから、SHOWTIMEでも今回の国創りでも、迷うことなくダンス班を選択してた。でも、もちろん皆で歌うパートはあるわけで。というか今回はチーム制でもないから、全員が歌って全員が踊るんだけど。

話が逸れたけど、まぁそんな感じで歌いたくないなって思ってた。実際、練習の時も最初は怖くて声が出なかった。なるべく小さな声で、自分の耳にも自分の声が聞こえないようにって思いながら歌ってた。
全員で歌うときは112人の声が私の声をかき消してくれるから割と安心して歌った。歌詞に泣かされて、泣きながら歌っていたから本当は歌えていなかったかもしれない。

ダンスの時間。シンプルに踊るのやっぱり楽しいなって思いながら振り入れしてた。
その後の3人で家族について話した時間。名前の由来。皆の名前、素敵な想いがあって綺麗だなって純粋に思った。私は晴れた夏の日に生まれたからと、兄の名前と併せて天晴を作りたかったからで晴夏ってことしか知らなくて、何か意味とかあるのかなぁって気になった。そして、放任主義って言ってるけど干渉してくるって話にはとても共感した。うちもそれ、ってなった。でも、結局私は恵まれた環境にいるなってなって、わかる、なんて言えないなって思った。私なんかが簡単に共感できる感情じゃないんだろうなって。私より大変な環境にいた人はたくさんいるのに、何で私なんかが苦しいなんて思っちゃってんだろうって。
こんなこと考えてたけど、たくさん話してくれたくるみ、おとん、ありがとう。私の話も真剣に聞いてくれてありがとう。

お金のいらない国

お金のいらない国。
色見本を貼って、その色から連想して考えた文章を綴ったカードを用意してた。本当は人数分、とまではいかなくても50枚くらいは用意していこうって思ってたんだけど、結局前日までに用意できたのは15枚。当日土壇場で3枚プラスして、18枚。
枚数も少ないし、お店の名前とかないし、あんまり人来てほしくないしって思って、マザーテントの柱の後ろでひっそり開店。しれーっと座ってぼーっとしてたら、たまたま目が合った人が来てくれて。皆その場で読んで「めっちゃいい」とか「大切にするね」とかって目の前で伝えてくれて、用意してきてよかったととても嬉しかった。だいちさんに「歌詞になりそう」って言われた時は、私が昔歌詞書いてたの知ってた?って思ってちょっと怖かったりもした。それは冗談で、ちゃんとめちゃくちゃ嬉しかった。
お店に来てくれた人から聞いて来てくれた人もいて、誰かにお勧めできるお店だったんだってそれも嬉しかった。私の書いた文章を誰かに届けたいっていうただのエゴで決めたお店だったけど、本当に誰かの心に届いたのかなって思えた。
お店に来てくれた人、本当にありがとう。最後数枚残って、持って歩いてた時に、声掛けてくれて近くの人にもらいなって宣伝?してくれただいちさんありがとう。おかげさまで全部なくなりました。

人繋ぎやってたゆりっぺがお店来た時、誰と話してみたい?って言われて。一番最初にだいちさんって出てきたけど、緊張して話せないから嫌だってなって。私と話してみたい人でってなんとなく当たり障りのなさそうなこと言って。そしたらまさかのだいちさんを繋げられて。いや、とても嬉しかったけどまぁ案の定緊張してあんまり何話したか覚えてない。けど、たぶんそれも当たり障りのないことしか話してないと思う。心の扉を完全に閉めた外で話してるなって感覚はあった。あの時は頭真っ白でした。ごめんなさい。
でもそれがなければ、だいちさんと一対一で話すことなかったと思うから、繋げてくれたゆりっぺありがとう。
話しに来てくれてありがとう、だいちさん。

LES WORLD LIVE

そしてついにきた、LES WORLD LIVE。
朝ごはんは半分、昼ご飯は4分の1、夜ご飯は3分の1しか食べれなかったので、エネルギー不足のなか迎えたライブ。ライブは好きだけど、観客が盛り上がるあの圧が得意じゃないのでなるべく後ろの席って思って座った。最初は皆と一緒に前に出たりしてたけど、後半はやっぱり雰囲気に疲れちゃって自分の席で座って見てた。もちろん楽しんでなかったわけではなくて。どの組も私としては楽しく見ていたし、心に刺さる演目はしっかり刺さってた。皆の挑戦がかっこよくて、輝いてて、私なんかが入っていけないなって正直思った。

自分の出演1個目は、君の居場所。
正直何にも練習してなくて、フォーメーションも振りもぶっつけ本番でした。ぼろぼろで本当に企画してくれた人にも、見てくれた皆にも、ごめんなさいでしかなかった。
しかもなんかあなごん歌ってるし、それは泣くしかないじゃんって。演者なのに踊りながら泣きました。自分にとって特別な1曲。完璧にできなくて悔しい。しかも、踊り終わってエネルギー切れてふらふらしてた。それも悔しい。
ペアで踊ってくれたはすみん、ありがとう。企画して振りとかフォーメーションとか考えてくれた皆、ありがとう。一緒にステージに立ってくれた皆、ありがとう。

休憩で朝ごはんの残り半分を食べて、エネルギー補給をして迎えた大トリ、ダンス班。
直前まで不安だったけど、やっぱり踊り始めてしまえば踊るのが楽しくて、精一杯楽しんだ。ステージの後ろの端っこで踊っていたけれど、ダンス班の皆が、お客さん側で見てた皆が、とても楽しそうでとても嬉しかった。
ただただ楽しんだだけだったのに、結局踊り終わって完全にエネルギーが切れて動けなくなった。これ、SHOWTIMEの時に同じことやって迷惑かけたから、今回はやらないぞって思ってたんですけど、やりました。本当ごめんなさい。
支えてテントの外に連れ出してくれた皆ありがとう。助けてくれたくれはありがとう。温かい手でマッサージしてくれただいさくさんありがとう。

身体は元気になったのだけど、やっぱり人といることに疲れてしまって、端っこの木の近くで一人で体育座りしてぼーっとしてた。いろんな人が通りかかるたびに声をかけてくれた。暗くて誰かわかんないこともあったけど、声を掛けてくれた皆ありがとう。一人にはなりたいけど独りにはなりたくないので嬉しかった。ブランケット貸してくれたねね、ありがとう。
結局、この日も一人で寝ることに。だいさくさんが車を貸してくれて、寝袋も2つ使って。何でこうなっちゃうんだろうって思いながら寝た。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?