「母という呪縛 娘という牢獄」を読んで

作品を読んだきっかけ

私にしては珍しくノンフィクション作品を読了しました。
私がこの作品を知ったきっかけは、
新潟のカレー屋さん石本商店のこずえさんの本紹介です。
普段は読書といえば、小説しか頭にない私ですが(笑)
こずえさんの紹介によりこの本の存在を知りました。
知ってすぐに読んだわけではなく…
最近はフィクション作品よりもノンフィクションもの(自己啓発系含め)
にはまっていることもあり、読みたくて仕方がなく昨日勢いで買ってきたという所です。

読んで感じたこと

つまり1日でこちらの書籍を読み切りました。
それほどに私の興味を惹き、ぺージをめくる手が止まりませんでした。
こんなにひどい母親がこの世に本当に存在したの…❔というのが私の率直な感想です。私の意思を何よりも尊重し、応援してくれた両親に感謝の気持ちが沸々と湧き上がります。そしてこの本を読む前からなんとなく思っていたことですが、自身の子供にも同じように、その子がやりたい・進みたい道を応援してあげたいとこの本を読んでさらにその思いが強くなりました。今自由に生活できていること、自分で考え選択する環境を与えてもらっていたことがこんなにも価値のあることだったのだと理解しました。反面教師のようなものですね…。

考えたこと


私はまだ子供がいない身のためか、迷いなく娘の立場をとってしまいます。
特に受験勉強をする場面では、私も経験したことがあるため、周りに応援・励まされながら勉強するのだって精神的に厳しいことであるのに、全てを監視されながら行うなんて…と辛さを共感するような気持ちで読みました。
親子とはいえ別の人間であるため、頭の中で考えること・興味を持つこと・好きなこと等違って当然のはずですが、この母親は娘がまるで人形であるかのように
コントロールしようとします。娘が自身の意向に沿わない結果や行動を起こすと叱責、暴力、監視なんでもやってしまう…。
この母親は娘が生まれた時から娘を医者にしようと考えていた、というのでさらに驚きです。人形を購入するのではなく、人間を産み、育てるとはどういうことなのか、他の客観的な意見を聞く機会があればこのようにならなかったのではないか…と考えてしまいます。

自分の状況と重ね合わせて

特に娘が自分の意思で手術看護師になりたいと夢を持ったときの話が読んでいて辛かったです。多くの人が、特に最近の若者❔が抱えるやりたいことがわからないという悩み。本屋さんでもやりたいことや夢を見つけるためのメソッドが書かれた本が大量にあるのがその証拠です。この9浪の娘はやりたいことを見つけ、そこに進むための道が開かれるわけですが、自分の思い通りにしたい母親によって邪魔され、ついには事件を起こし10年間刑務所に入ることとなりました。

私は好奇心からこの仕事をしたいと思えることがなく、自分の得意そうだなという点から仕事を選び働いています。そのためやりたい!と好きな仕事を見つけられたこの娘が非常に羨ましいと感じます。その気持ちを実の母親に邪魔されるとはなんて悲劇だろうと思えてなりません。

どんな人に読んで欲しいか

これから親になろとしている全ての人に読んでほしいと思います。親になるって大変なことだと思います。子供ってわがままだし、お金もかかるし、自分の思い通りにならないことがたくさんあると思います。でもそれが人間を育てるということなんだよなってこの本を読んで感じるはずです。人形でもなく、植物でもなく、動物でもなく、人間を育てるってどういうこと❔と改めて冷静に考える時間をこの本を読みながらとって欲しいと思います。たとえ自分の人生が思い通りに行かなくても、それを自分が産んだ子供だからと押し付けるのは違うと、この本を読むことで客観的に考えることができると思います。

最後に

読書をして考えたことをアウトプットする場が欲しいなと思い、noteを始めて見ました。自分の頭で考えたことを、文章に起こすって難しいなと感じています。続けることで、少しでも人に分かりやすく、自分が考えたことを伝えらえるようになりたいなと思う所存です。精進します(笑)







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