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鍼治療にて

先日、友達の紹介で針治療に行ってきた。
いろいろな不調が続いていたので、少し遠い場所ではあったが行ってみることにした。

先生は60代後半?ぐらいの方
お店も小さな地域の治療院という感じ

初診ということもあり、自分の心身の不調の話などをしながら鍼を打ってもらった

この先生がすごく穏やかで、話すテンポ、声のトーンもすごく良くて
鍼をどこにうっているのか、そっちのけで
話に聞き入ってしまった。

東洋医学からみる心身の状態や
私が控えたほうがいい食べもの、飲み物など。
印象的だった話が
先生の生まれ故郷で、幼少期をすごした土地の話。
家の後ろの畑に咲いていた花が満開になるときの美しさが忘れられないと言う。
先生の穏やかな口調と情景が重なり
どんどんリラックスして眠くなる

ここは、最強の癒しスポットではないか。

また、治療院に通う94歳の方の話をしてくれた
その方は、1日1日が長く感じるそうで
先生がどうして短く感じるのではなく、長く感じるのですか?
と聞いたそう。
すると
「毎日を味わって生活しているから」答えたそう。
先生は、この言葉が自分の生き方を考えさせられた言葉だと言っていた。

そして、鍼もあっという間に終盤
先生が、散歩は全身運動だからぜひやったらいいですねと
優しく私に伝えると、できればゆっくり、花や空を時間をかけてみてみると
いいですよと言う。
一つの花でもじっくり見ると、その色や形のきれいさに気づくことができる。こういう物の見方、これも別の方から教えてもらったことだという。
そして、自分が気持ちよく感じる分だけでいい。楽しんで歩いていたらいいよと。

私はいつも歩数や時間ばかり気にしていた。それも大事かもしれないけど
今の私に必要なのは
自分の身近なものの美しさや変化に気づくこと、それを楽しむ事なのかもしれない。
「散歩も味わったもん勝ちですねー」と先生に伝えると。
先生もニコリ。そうそう。まずは自分が一番だよと。





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