先生と呼ばれなくなる日

退職まであと少し
休職しているからほぼ辞めている生活と変わらないけど
自分の最後の授業がいつの何だったかも思い出せない💦生徒にもしばらく会っていない。

もうすぐ、先生と呼ばれなくなる
一抹の寂しさがある。
呆気なさとちょっぴりの寂しさと安堵感

やり切ったな。とかはあまりない。
もうちょいやれたかな?
いや、とっくに限界は過ぎていたな。と振り返ってみたりする。

不思議なもので
17年この仕事をしてきて
特別支援学校にいる方が長いのに
高校で教えていた4年間が濃くて
ふと、景色や音楽、言葉など生活の中で過去とリンクする場面があると
いろいろな事を鮮明に思い出す

よくあだ名をつけられたこと
よくファッションチェックされたこと
あまり恋愛に有効なアドバイスが出来なかったこと
青椒肉絲の実習中に布巾を燃やしてしまったこと
放課後、家庭科室で3年生のギャル達とおしゃべりしたこと
全国インターハイで朝2時まで陸上競技場で仕事したことand翌日、寝坊して遅刻したこと

部活の合宿で一緒に走って全身筋肉痛したこと
生徒指導でバイク乗車見つけてスーパーからなかなか帰れなかったこと
小論対策で20時まで毎日頑張ったこと
甲子園に11日間、一緒に行ったこと
生徒が病気になったこと
バイク事故でICUまで行ったこと
毎日オシャレ頑張っていたこと
クラスで私だけインフルエンザになったこと
合唱コンクールが爆笑で泣いたこと
体育祭でソーラン節踊ったこと
教室のクーラーが壊れてみんなでアイス食べたこと
LHRでもちつき大会したこと
反抗期とケンカしたこと
デリカシーのない言動をしてしまったこと
どのクラスでも必ずフルネームで出席をとったこと 

他にもたくさん

数年後、成人して大人になった彼らと居酒屋で乾杯したこと
結婚式の余興でももクロ踊ったこと
ベイスターズの試合を見に横浜まで行ったこと
時々ランチ、忘年会すること

彼ら彼女らの人生のうちの、わずかな時間を共有できて
嬉しかった。

たぶん当時から変わらないのが
自分が学生の時に大人にして欲しかった事を
教師という仕事を通して思いっきりしていたのだと思う。一緒に悩んだり、ふざけてみたり。

書けないような失敗もしたし、迷惑もかけた
生徒にも同僚にも助けてもらったし、
仲良くなったり、仲違いしたりした。
あの4年間は濃かった。本当に。

先生を終える前に
ありがとう楽しかったよ!って
グループLINEで一言言いたいけど
自分から退職しますって言うのもなんだかな。

たぶん、辞めた事が言えるのは
先生じゃなくなって
しばらく経ってからになるんだろうな。

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