塩釜港から近い松島湾の離島で過ごす島時間。4つの島を巡る浦戸諸島をご紹介 【野々島編】
すぐ隣の島、野々島へは5分くらいで到着します。
野々島の人口約64人。
野々島にはラウンジがあり、来客者の休憩スペースになっています。
この時は、写真展をやっていました。
ここで一休みしても良いですね。
野々島を歩く:キリシタンの熊野神社~椿の森を歩く
【ボラの上に立つ熊野神社】
ラウンジの建て物のすぐ裏手に岩場があり、その上に熊野神社が祀られています。「ボラ」という洞窟のような岩が特徴。
ボラは、松島付近に多く見られます。
御神像の奥に厨子入りのキリシタン仏があり、隠れキリシタンが拝んでいた神社と伝わります。
島にはキリシタンの歴史が多いです。
特に宮城県の海側には熊野神社が多く祀られています。
西洋の島も岬に教会を建てるそうです。
【椿の森のトンネルへ】
信仰深き神社を後して向かった道は、椿のトンネルです!
まだ椿が少し咲いていました。
野々島の東端に、陰田(掛田)という島があり、
昔は数枚の田圃があり陸続きだったそうです。
『島は高さ100メートル余りの直立した姿をしており、
別名「おいらん島」とも 呼ばれて、名勝のひとつになっています。
一年中、いろいろな鳥が棲息し、繁殖の絶好の場所でもあるので、
大そう珍しい鳥も見られます。
ことに、「みさご」「鷹」「むくどり」などの巣が、松の枝々にたくさんあります。
みさごという鷹がいた島を別名「花魁島」というため、
おそらくタブーな歴史にされてしまいがちですが、島は配流される所であり、多くのキリシタンが配流されたように、島には重い歴史があります。
「夜鷹」という陰語は、江戸時代、遊女や売春を目的に使われた言葉です。
野々島を歩く:宇内浜で海を見ながらお昼休憩
さて、ここまで約30分くらいかかりましたが、
そろそろ、お昼休憩としたいところ。
ゆっくり休める場所がないか探していたら、海が近くにみえてきました。
大きな木の下にテーブルとイスを発見!
海がみえるデッキがありました。
大きな木にブランコもあって、子供の頃の夏休みを思い出す…。
「宇内浜」は、干潮時に島と地続きになるそうです。
スーパーで買ったお総菜とおにぎり、いなりを並べてお昼休みです。
何もない海だけの世界は、贅沢です。
しばらくここで過ごしました。
海も観光しすぎて多くの店が軒を連ねる光景がありますが、
ここは、何もありません。
人の暮らしがそのまま島に息づいています。
それこそが、離島の楽しみ方です。
島全体がアートみたい。
のんびり浜辺で過ごしたら、寒風沢へ。
マップには、「野々島学校下」から渡船が出ています。
ここでも待っていると、渡船が来てくれます。
歩いた所要時間:約1時間30分(休憩含め)
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