![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765335/rectangle_large_type_2_898a5a2132fc8aaeabf9960d75764bcf.jpg?width=800)
塩釜港から近い松島湾の離島で過ごす島時間。4つの島を巡る浦戸諸島をご紹介【寒風沢編】
さて、最後の島、寒風沢へ向かいます。
野々島との距離はすぐ目の前です。
渡船で、あっという間に到着。
寒風沢の人口約98人。
寒風沢を歩く:信仰の道~伝統農法
アイヌの伝統で、鮭の寒風干しのことを、「サッチェプ」というのです。
寒風沢の「サブ」が、サッチェプ→サップ→サブ・・・
というように転じた気がします。
寒風沢が一番歴史を感じました。
アイヌの絵馬が奉納されている神社もあります。
【六地蔵】
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765374/picture_pc_77d7fd3e56a172da8d01c7384d253910.jpg)
集落から外れて「新奥の細道」を進むと「六地蔵」に至ります。
仏教の六道信仰からきており、1枚の岩に彫られたお地蔵様(六道)がありました。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765384/picture_pc_365298290546b02ac971bb4fe7aa1dfe.jpg)
鮮やかな風車が、お地蔵様を照らしているようです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765393/picture_pc_c672f09e4e8384a3aed665d403b3215c.jpg)
他にも、しばり地蔵や化粧地蔵などもあります。
「しばり地蔵は、島内には遊郭があって、船出しようとする男たちを引きとめようとした」との伝説。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765409/picture_pc_d3632dd5df96a26065853d67667e5fe8.jpg)
【浦戸米の活動】
六道を下っていくと、広い風景が広がります。
ここが「浦戸米」という島の伝統農法を行っている田園です。
寒風沢島の浦戸米の生産から「寒風沢」の醸造が誕生しました。
山も川もない島の環境の中での生産は大変なことです。
雨水を溜めておくことがとても重要だそうで、そんな島ならではの風景も見られます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765465/picture_pc_bc86e4c35c6d67236b8c06683fc3f6a7.jpg)
寒風沢を歩く:アイヌの神明社~船入弁財天へ
【アイヌの神明社】
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765547/picture_pc_0462d7f4cf44694aead86fd4e373c50b.jpg)
神明社は、江戸時代後期の 「鮭を運ぶアイヌ人の絵馬」が奉納されています。親子と思われる二人のアイヌが鮭を持ち運ぶ姿を描いたもので、
大きさは縦140㎝、 横68㎝。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765535/picture_pc_418b174efccc7152935205db38619155.jpg)
「藤原高次」という方が、奉納した花押があります。
神明社は、天照大神を主祭神としますが、 伊勢神宮と同じ祭事を行っています。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765607/picture_pc_008ad6b4bb932e3f7135a900ddc7c7b3.jpg)
※詳細は、文化の港「シオーモ」
http://shiomo.jp/category/museum
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765687/picture_pc_5df9bd476fffab6b9b57f67cd4f3eabe.jpg)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765664/picture_pc_d6759ef47dd7363bdd658b2d11b0b1c5.jpg)
【船入弁財天と砲台跡】
島には弁財天を祀る傾向があります。
寒風沢にも「船入弁財天」があります。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765718/picture_pc_0e897e5fe9c0004fe872079c15e1dd39.jpg)
砲台跡もあり、慶応3年(1867年)に仙台藩が寒風沢港を海防の重要地点として、砲台を建造した場所でした。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765757/picture_pc_9cf20ba5519c5ae37d281d4fa2644dbd.jpg)
今は形として残されていませんが、
歴史ある先に見える松島の海は、穏やかに広がっています。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765727/picture_pc_d73348a5a856319610ee0fff2e75a8c7.jpg)
見守るかのように、弁財天(中央)と龍神(左)が鎮座しています。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38765739/picture_pc_ba4f9b74c781332e7226623683043e0e.jpg)
弁財天から渡船場までは歩いて10分くらいのところにあります。
帰りは塩釜港まで直通です。
歩いた所要時間:約1時間。
浦戸諸島は、大体、4時間~4時間半で巡れると思います。
参考に、塩釜港9時30発に乗り、帰りは14時23発の野々島であれば、
塩釜港には15時には到着します。
時間に余裕があれば、朴島にも訪れると良いでしょう。
菜の花の時期がおすすめです。
震災の時は、松島はあまり津波被害を受けなかったと聞きました。
浦戸諸島が防波堤の役目になったそうです。
日常の癒しに、訪れてみてはいかがでしょうか。
浦戸産のお土産を紹介
最後にお土産の紹介を。
マリンゲート塩釜で松島特産のお土産と新鮮な海の幸も頂ける!
松島産の海苔や魚介など、宮城県のお土産がそろっています。
1階・2階は飲食店になっており、海鮮丼やお寿司など新鮮な魚介類も味わえます。
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38766110/picture_pc_804787353c80fce6ff8fd67c3de6471d.jpg)
毎年「塩竈の醍醐味」と題して、新鮮まぐろ解体即売なども行っています。
画像リンク(マグロの解体)
https://www.miyagi-kankou.or.jp/kakikomi/detail.php?id=4474
マリンゲート塩釜 飲食店
http://www.shiogama.co.jp/marinegate/eat.html
■純米吟醸 浦霞 寒風沢
浦霞は、塩釜神社の御神酒酒屋です。
1724年創業の老舗の建て物が、圧巻。
こちらで「寒風沢」のお酒を販売しています。
http://www.urakasumi.com/tayori/2019/04/index_3.html
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38766120/picture_pc_f337a92b6bd11e23a2d9c72f4f48f114.jpg)
塩釜駅近くにある浦霞酒造
■浦戸のお母ちゃんの味
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38766004/picture_pc_8341caf81a0a828529fd03d5c470e232.jpg)
東松島(奥松島)では、海苔の養殖がさかんで、
皇室献上の海苔としても有名です。
濃厚で美味しいです。
また、浦戸諸島で作られている松島湾のミネラルたっぷりな
海苔も作られているので、チェックしてみてください。
※がんばる浦戸の母ちゃんの会
http://uratomothers.com/
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38766142/picture_pc_8e4f34095a52e591d0927938f76bfaa0.jpg)
本塩釜駅周辺で購入できるお店(塩釜まちの駅)
※塩釜まちの駅
http://shiogamachinoeki.main.jp/
※コロナの影響により、情報が変わっている場合があると思いますので、確認してから楽しんでください。通常通り、船は運航しております。
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