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【新山観音堂】奥州三十三所観音霊場札所納札
先月、平泉へいき、その帰りに立ち寄った花泉町。
平泉の本拠地近くで観音霊場に関係する資料、名取老女伝説について記されている所です。
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「奥州札所三観音霊場の始まりは、1123年(保安年間)頃とされています。その後、盛衰を経て、1761年(宝暦11年)、気仙沼・補陀寺の智膏和尚により再興されました。
そのうち花泉町内には、
十七番 老松・観音堂・十一面観音(大祥寺)
十八番 老松・六角堂・如意輪観音。
十九番 金沢・新山観音堂・十一面観音
二十番 花泉・観音堂・千手観音(徳寿院)の4カ所あります。
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再興当時、各札所に収められたそれぞれの巡礼札は、
現在その多くが失われてしまい、県内でもわずかに2枚が現存するのみですが、そのうち1枚が十九番札所である新山権現堂に納められたこの納札です。
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納札は縦、59.9cm、
横20.7cm、厚さ0.9cm
杉材の薄板で表裏両面に黒漆を塗り
表面上部に陰刻金泥塗りで札所「十九番」と御詠歌が記されています。
裏面にも銘文がありますが、摩耗により判読できません。
また、「奥州巡礼記」は、安永9年(1780年)に
書きうつされた写本で、札所再興から2年後の宝暦13年(1763年)に作成されたものです。
雨晴庵左笠の名があり、一番、紹楽寺から始まり三十三番天台寺までの
各札所について記されているほか、霊場創設に関わる
「名取の老女」伝説が記されています。
この納札と奥州巡礼記は、奥州三十三所観音霊場が存在し、
各札所に納札のあったことを裏づけるものであり、
当時の信仰を知る上で貴重な資料です。」
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※看板より
ありがとうございました。
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