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【32bit floatが流行っているワケ】

32bit floatとはなんぞや、
業界標準・YouTube公式の推奨24bit48khzじゃろ…

VTuberからの質問を
超わかりやすくまとめてみた。

結論。
収録『32bit floatで録って欲しい』
Mix師『32bit floatで作業して、24bitで書き出し』
映像担当さん『24bit48khzで作業』

これで良さそう。

32bit floatが流行っているワケ

これは何かというと「音の質をとてもよく保持してくれる技術」のことを指します。
どうしてこの「32bit float」がすごいのか簡単に説明すると…

音の幅が広がる
32bit floatって、とても広い音の範囲をキャッチできるんです。
小さな音も、大きな音も、全部ちゃんと拾えるので編集の時に細かい音も逃さず扱えるんですよ。

雑音を上手に消せる
たとえば、録音中に外の音や風の音が入ってしまったとしても、32bit floatなら後からそれを綺麗に消す作業がしやすくなります。

クリッピングの回復
万が一、録音時に音量が大きすぎてクリッピングが発生した時でも、32bit floatではクリッピング前のデータが保存されていることが多く、後から音量を調整してクリッピングを回復することが出来ちゃう。

エフェクトがキレイ
32bit floatのデータを使うと、Mixの作業でエフェクトをかけた時に、よりキレイで自然な音になるんです。

結論。32bit floatは音楽の編集まで

32bit floatは、音を録るところから、音楽や音声の編集をするときまで役立ちます。
先述した通り、音の形を変えたり、いろんなエフェクトをかけるときにこの技術を重宝します。

でも、映像を作る時や最終的に映像を保存する時には、この32bit floatは必要ないんです。

「24bit48k」というフォーマットで十分だからです。

つまり冒頭に戻って、
収録『32bit floatで録って欲しい』
Mix担当『32bit floatで作業して、24bitで書き出し』
映像担当さん『24bit48khzで作業』

ここからはちょっと踏み込んだことを、なんでも知ってるChatGPTさんに質問してみます。

音楽ソフトで32bit floatで作業していると仮定します。
・音源を書き出す際に24bitにする
・32bit floatで書き出して、映像ソフトで24bitにディザリングして読み込む

これらの音質の違いはありますか?

ChatGPTからの回答は…
音源を32bit floatで作業している場合、
最終的な出力形式を選択する際の選択肢にはいくつかの考慮点があります。
32bit floatから24bitに変換する際には、通常、ディザリングというプロセスが行われます。
このディザリングは、ノイズを追加して量子化誤差をマスクすることで、パーセプチュアルに高い品質を維持しつつ、ビット深度を減少させる方法です。

質問の2つのシナリオに関して、違いを簡潔に説明します:

  • 音源を書き出す際に24bitに変換: この方法では、DAWやオーディオ編集ソフトウェアが32bit floatのデータを24bitに変換する際にディザリングを行います。このディザリングは専門的に設計されており、通常、高品質な結果を提供します。

  • 32bit floatで書き出して映像ソフトで24bitにディザリング: この方法では、オーディオデータは初めに32bit floatのまま保存され、後で映像編集ソフトウェアで24bitに変換されます。映像ソフトのディザリング品質は、ソフトウェアの種類や設定によって異なる可能性があります。

両方の方法には一長一短があります。直接24bitに書き出す方法は、DAWやオーディオソフトウェアの専門的なディザリングアルゴリズムを活用できるという利点があります。一方、32bit floatで書き出して後でディザリングする方法は、映像編集の段階でより柔軟にオーディオデータを扱うことができるという利点があります。
結論として、音質の違いは、使用するソフトウェアやディザリングアルゴリズム、さらには個人の聴覚にも依存します。最良の結果を得るためには、実際にいくつかの方法を試して、自分の目的や好みに最も合った方法を選択することがおすすめです。

だそうです。

こんな感じで、作品を作るときに「どの段階で何を使うか」を知っていると、もっとキレイな作品ができるようになるんですね。
32bit floatを上手に使って、素敵な作品を世に放ちましょう。

あくまでただのサウンドクリエイターの見解なので自己判断でと付け加えて、執筆おしまい。

記事をご覧いただきありがとうございます。
初めましての人は初めまして、Natoです。
VTuberやアニメを中心に音楽の制作をしていて、にじさんじ「レイン・パターソン、エリー・コニファー、長尾景」3Dライブの音響にも携わるサウンドクエイターです。

2023年9月に音楽事業をリニューアルして、音楽価値の追求を求めて『MEMORIALMiX』に事業名を変更しました。

音楽の可能性を追求するためにさまざまなアーティストと協力し、創造的なプロジェクトに取り組んでいます。


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