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  • ぬいぐるみに見守られながら資格勉強をした。そこそこはかどったと思う。

  • 食器洗い。

  • フォロワーと通話。いつもありがとう。
    わたしはいつも、固有名詞をちょっとずつ変えながら、「他人が何を認識しているかわからずどんな会話をすればいいのかわからない‼️」とくりかえしてる。
    毎度ごめん、ありがとう。

  • 彼女パートナーからの3日振りのLINEの返事は「わかる」だけだった。
    わたしの雑談がつまらなかったか、返しに困ったか。考え込みすぎると病むので、そういうこともあると軽く受け流しておく。

  • 彼女パートナーのTwitterアカウントを新たに特定した。
    いまわかってるものだけでも、アカウントが7個はある。怖っ!
    彼女パートナー彼女パートナーで、コミュニケーションやアイデンティティの問題をそこそこ抱えているのだろう。

  • あくまで勘だが、彼女パートナーはおそらく、一対一の会話がそもそも苦手だ。特に、互いの考えていることを正直に開陳するような喋り方が。
    無理もない。コスパ/タイパ時代の今、他人と真正面から向き合うコミュニケーションに慣れているひとなんて絶滅危惧種だろう。

  • 音楽を聴き始めたきっかけのバンドFACTを聞き返す。何気に初期のスプリットCDやLIVE DVDなどは聴けていない。今から集めるのも悪くないだろう。
    いつでもかっこいいが、初期は特にイカれてる。なぜあれほど高速で刻みまくるギターリフやブラストビートに、あどけなく透きとおったクリーンボーカルを乗せようと思ったのか。なぜメロコアとスラッシュメタルとグラインドコアとカオティックハードコアを融合させようと思ったのか。
    2024年。いまだ他に類を見ないエクストリーム・ミュージック。

  • 資格勉強中にメタルコア〜オルタナティヴメタル系バンドをたくさん聴く。
    Crossfaith、Polaris、Wage War、Seven Dust、Bad Omensなど。特にCrossfaithの新譜は初期に迫る勢いのあるアルバムで、10年振りに最高傑作を更新したかもしれない。おかえり。Bad Omensもさまざまなアーティストと客演することで音楽性の幅を拡げようとしていて結構面白い。

  • ラッパーACE COOLの新譜も聴いた。おそらく通しで聴くのは3回目になる。
    みずからの劣等感と向き合って克服するまでの物語を、無骨なビートとラップで語りきる。
    この誰でも体験するような一部始終が、実に感動的に聞こえるのは、それを表現するボキャブラリーもラップスキルも恐ろしいまでに卓越しているからだ。
    彼は哲学者や映画監督の名前をしばしば引用する。考えなしにつぶやけば気取ってみえるそれらの固有名詞も、彼の等身大を描く構成要素としてしっかり落とし込まれている。
    みずからの感情の機微をしたためたリリック(内面)。極限まで鍛錬された高速フロー(身体)。
    ヒップホップの美学とは文武両道にほかならない。そう、あの三島由紀夫と同じということだ。


2024年上半期ベスト
(新作・旧作 混交)

・しゃけ音楽会2024


フォークやR&Bなどのチルい音楽が中心の音楽フェス。
最大の特徴は、バリアフリーであること。
赤ちゃん連れでもおっけー。立って踊っても、芝生にレジャーシート敷いて座ってもおっけー。
キッチンカーの料理も美味しくて、いかにもフェス的な雑さはなかった。

こってりしたケバブや丼モノ、アスファルトに体育座り、トイレ待ちの長蛇の列……。
従来の音楽フェスって過酷。もちろんそれを耐え忍ぶ楽しさもあるけど、それによって観客の幅を狭めているのは確実だ。

しゃけ音楽会をとおして、「音楽はもっといろいろな聴き方ができる」という希望が持てた。

なにより嬉しかったのは、いっしょに付き添ってくれた友だちがとても楽しんでくれたこと。

そのひとは、2次元オタク文化全般大好きなんだけど、ロックフェスとは無縁のひと。
しゃけ音楽会ほど間口が広いと、そういう初めてのひともくつろいでくれるんだよ。

しゃけ音楽会、ほんとにありがとう。

映画編
・関心領域
ぼくは観た瞬間から今までずっと批判的だが、ここまで長いことモヤモヤを残してくれる作品はなかなかない。

・フォードvsフェラーリ
さようなら、ゴールデンエイジ!エンタメとして一級品のクルマ映画でありながら、かつての栄光が消えていく様を見届ける喪の作業でもある。
ぼくのパパに勧めたいな。たぶん泣いてくれる。

・犬ヶ島
ストップモーションアニメで描く、言語の壁。ディスコミュニケーション。かわいくて辛かった。

・レナードの朝
障碍者を演じるデニーロの凄み。非当事者が病を表現するとはなにか。

アニメ編
・ガールズバンドクライ
井芹仁菜

・少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録
TV版よりぎゅっと凝縮されていて、なおかつメッセージを肯定的に表現している。ありがとう。

・ダンジョン飯
後半につれてみんなの性格がよりきめ細かく描かれるようになっておもしろい。

・葬送のフリーレン
いままで自分がやってきたことを嚥下する喪の儀式。『フォードvsフェラーリ』同様、中年にこそ刺さると思う。


・道産子ギャルはなまらめんこい
地方都市のリアルな学生生活。作品のつくりは実に粗いが、思い入れは残る。

漫画編
・ディエンビエンフー
コマ割りってこんな表現できるんだ、ってビビった。

・魔法少女にあこがれて
アニメもいいけど原作漫画が数倍いい。コマ割りのテンポ感が気持ちいい。

文章
・小林秀雄「様々なる意匠」
・柄谷行人『近代日本の批評 昭和編(下)』
・東浩紀『訂正可能性の哲学』

・三島由紀夫「文化防衛論」
・アンドレ・ブルトン「シュルレアリスム宣言」
・現代思想 フェミニズムの現在(2020)

特別賞
・ぼっち・ざ・ろっく!:Re
(ここ1年半の走馬灯かと思った)

音楽(去年聞き逃したのも含む)
・BMTH
・Tyla
・柴田聡子
・君島大空
・kamui
・Jinmenusagi
・utumiyqcom

・NewJeans
・who28
・999dobby
・TYOSiN
・トゲナシトゲアリ

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