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近頃気づかされるのは、みんな想像以上にハイカルチャーが好きということだ。
哲学といえば永井や中島、國分功一郎といったような。あと小林秀雄とかも意外と若者に隠れファンがいる。西洋美術なんかもお行儀良く入門しちゃう。
対して、サブカルチャーを深く考えるひとは想像以上に少ない。東浩紀や宇野常寛などのアニメ・ゲーム系はもちろん、その他ポピュラー音楽や映画から人間を考える発想はおどろくほど少ない。
みんなお勉強がしたい。ふんわり抽象的な教養とやらがあると考えている。わたしはぜったいに受け入れてやらないね! 畢竟するに思考とはもっぱら物理的な現象だからだ!
みな「作品」について考えようとはしていない。科学書であれ、自己啓発書であれ、六法全書であれ、聖書であれ、本は本。紙と散文で構成されたひとつの空間だ。CD、DVD、Tシャツ、絵、皿の上の料理、その他諸々、外界から切断されて個々のシステムで動く「作品」という磁場に興味がある人間はおどろくほど少ないのだ。
いってみればわたしは、誰よりもうつくしいAmazonレビューや食べログを書きたいと思ってるのだ。なかなかその欲望は共有されない。残念だ。
東浩紀『訂正可能性の哲学』を読了した。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』をいちから読み始めた。
風邪気味が直らない。
おちんちんがつねに20%くらいややバキバキ勃起した状態だが、おちんちんしこしこすると身体がこわれるから耐えている。
わたしはつねに、性欲の投影をしている。投影とは、心理学でいう防衛機制のひとつ。みずからの抱いた感情を「それは他人がもっているものである」と認識する症状だ。
わたしがムラムラしているとき、美少女アニメキャラクターの性欲を考える。たとえば花海佑芽。あるいは柊うてな。
しかし断じて、美少女アニメキャラクターに淫売になってほしいわけではない! むしろいっしょに苦しんでほしい! みずからの許されざるリビドーと高潔な精神性のあいだで葛藤してくれ! 聖アウグスティヌスのように! 「告白」してくれ! あなたの神学をみせてくれ! 「いちばんの親友と雑菌まみれの唾液を絡ませ合い、蒸れきってドロドロの生殖器を夜が更けるまでなかよしごっつんこさせたい」という欲望にかられて自己嫌悪に陥ってほしい!
毎日キモい文章を書くのがやめられないぜ!
やめるつもりもない。
わたしは常日頃から好青年として生きているので、ここで精液まみれの文章を書かなきゃ、みずからを「高潔な人間」と勘違いしてしまいそうなんだ!
誰しもがポルノを制作すべきである。
みずからの汚さを理解しろ!
官能小説家になりたい。
ところで明日は、肉野菜炒めを大量に作る予定だ。
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