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【ナショナルランド内地ツアー】船好き必見!あおがしま丸ドック見学ツアー

小笠原旅行一筋のナショナルランドですが、
年に数回、小笠原や船に関連した内地ツアーも催行をしています。

今回は9/1(金)に実施した「あおがしま丸ドック見学ツアー」について投稿します。

あおがしま丸といえば…今年は同じく内地ツアーとして「あおがしま丸で東京湾半日船の旅」も8月に催行いたしました。
普段は不定期の貨物運航や、ドック期間中の代船として活躍している船なのでかなりレアな存在のあおがしま丸。
図らずもあおがしま丸尽くしの2ヵ月となりましたが、嬉しいことに2ツアーとも参加してくださったお客様も!
よろしければ8月の東京湾半日船の旅のレポもご覧ください。

あおがしま丸ドッグ見学ツアーは下記のようなスケジュールで進みます。


08:45 JR三島駅ロータリーをバスで出発

ツアーの始まりは、JR三島駅集合から。
バスには伊豆ジオガイドの土屋先生も同乗していただきました。
「ジオパーク」「ジオガイド」ってあんまり聞きなれない方も多いかと思いますが、
実はユネスコ認定のもので、世界中に200地域近く認定場所があります。
「ジオ(地球・大地)」のことを知って保護し、地域の教育や旅行の活性化につなげようという考え方です。
今回行った伊豆の他、北海道の洞爺湖や熊本の阿蘇など、日本にはユネスコ認定のジオパークが10か所あります。

藤高造船見学&駿河湾フェリー乗船が主目的の本ツアーですが、
移動時間中も伊豆半島の成り立ちから地域解説まで聞けるので、とってもお得な「大人の社会科見学」です。

ナショナルランドが普段扱っている小笠原も、島のなりたちから考えると火山やプレートの活動とは切っても切り離せない関係。
約1,000km近く離れた伊豆とも共通点があったりしてとっても面白いです。
下記のページもぜひご覧ください。今回の記事では主に「西伊豆エリア」が登場します。

集合場所の三島駅でも、約1万年前に富士山から流れ出した溶岩流を見ることが出来ます!

出発前にみんなで見学。

10:30 堂ヶ島でトンボロ現象散策

バスはまず堂ヶ島に向かいます。
堂ヶ島自体が海底火山の噴火とともに流れた土石流・軽石・火山灰が堆積した地層なのですが…3月~9月の干潮時は浜と島の間に道が現れる「トンボロ現象」を見ることが出来ます。

堂ヶ島に到着したときはまだ少し早かったのですが…
少し待ってみると少しずつ道が現れました!

到着した10:30はまだ完全なトンボロにはなっていない状態。

この現象、国内だと10か所くらいでしか見られない珍しいもの。
現れた道(トンボロ)は、海底で冷え固まったマグマが潮の流れで転がって集まったものです。
潮だまりにいる磯の生き物を眺めつつ、思い思いに過ごします。

11:00には潮が引いて道が出来上がりました!
太陽がサンサンでしたが、トンボロを通って向かいの象島へ。
道中はゴロゴロした石がたくさんなので、歩くだけでちょっと冒険感がありますね。

11:45 藤高造船に到着

12:00 作業員さんのお昼休みに合わせて造船所内を見学

続いてバスは「藤高造船」さんへ向かいます。
かなり暑かったのでトンボロを見終わるころには汗だくでしたが、皆さまのワクワクが伝わってきます…!

所内が見学できるのは、作業員さんのお昼休憩1時間だけ!
皆様ヘルメットをかぶり・カメラを構えて気合十分です。

本ツアーの10日ほど前にドック入りしたあおがしま丸。
普段は見ることのできない船底・ピカピカになったプロペラ…
船オタではない添乗員のNLスタッフも「かっこいい…!」と思ったので、
ドックツアー参加者の皆様はもう大興奮。
解説してくださる藤高造船のスタッフさんにここぞとばかりに質問をぶつけていました。
あおがしま丸を運航する伊豆諸島開発の方や、実際に操船する船長さんも足を運んでくださったので、船の構造だけではなく実際の運航時のことなど、質問は多岐にわたりました…船好きの探求心はとどまることを知りません。

あおがしま丸は2016年就航となり7歳の船ですが、藤高造船の方から見てもそうとは思えないほどきれいで良い状態の船だとのこと。
本ツアーの2週間ほど後にドックを終えてピカピカの状態で海に帰っていきました。

★ドック内の写真はSNS掲載NGなのですが、特別に許可をいただいたのでいくつか紹介します。

船の横揺れを防ぐフィンスタビライザー
これだけ大きな船を陸上げするのは大変そう…。
船底もきれいに塗装が施されます。
ピカピカになったプロペラ!一緒に写真を撮る方も。

ドック見学に夢中で感じていませんでしたが、藤高造船さんを発つ頃にはすっかり空腹!
ということで伊豆のおいしいランチをいただきます。

13:00 藤高造船を出発

13:30 遅めのランチ

伊豆のおいしいおさかなの定食。干物2枚もペロリです。

14:50 土肥港から駿河湾フェリーに乗船

満腹となり元気も回復したところで、次なる目的の「駿河湾フェリー」へ乗船!
フェリーが土肥港に入港してくるまでの間はジオガイドの土屋先生にバトンタッチし、土肥や駿河湾の解説をしていただきます。
プレートとプレートの境界にある駿河湾は、実は水深約2,500mと日本で一番深い湾。
富士山から流れる湧水が注ぎ込むので、生態系もとっても充実しているそうです。

皆様真剣に聞きつつ、船の入港を待ってソワソワ…

こう聞くとフェリーに乗らず魚を観察したりしたくなってきますが、
駿河湾フェリーが入港してくると皆様そちらに夢中!船好きたちを止めることは出来ません。
早速乗り込み、あとは船内やデッキで過ごします。

快晴の空が入港シーンをより際立たせます。

土肥港と清水港を75分で結ぶ駿河湾フェリーは全国でも唯一、海路を県道として認定されている船です。
デッキにもちゃんと道路標識が!
富士山もきれいに望めるので、乗っていて楽しい船です。

「県道223(ふじさん)」と入った御船印を集めているお客様も多くいらっしゃいました。

16:05 清水港に入港

17:00 お土産タイム後、解散

入港した清水港近くでお土産タイムをはさんで、JR清水駅で解散。

ほとんどおがさわら丸専門で過ごしているNLスタッフですが、
ドックツアーで皆様の熱意に触れると他の船のことをもっともっと知りたくなります!
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

今後もドック見学ツアーは計画してまいります!
早速年明け後の1/26(金)に「くろしお丸ドック見学ツアー」を催行予定です☆
詳細は順次HP上で発表いたしますので、ぜひご検討ください。

読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。