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【6月19日世界アルバトロスデー】保全活動を応援しよう!

こんにちは!

本日6月19日は「世界アルバトロスデー」!
アルバトロスことアホウドリを含むミズナギドリ類の保全活動が急務であることを世界に発信しようと定められた日でございます。
日本でもアホウドリの絶滅危機から救った、長谷川博教授の呼びかけで実行委員会が設立され、広めているところなんですね。

2024年版アルバトロスデー


前回の続きで、アホウドリを絶滅危惧種から救うためにどんな活動をしているのか聞いてまいりました!

《保全活動の研究・調査》
・モニタリング調査、繁殖地の整備
・個体管理(ナンバリングの取付、行動調査など)
・デコイ(模型)、音声装置の設置、交換など

代表的なものを上記さらっと挙げましたが、
みなさん、考えてみてください。
アホウドリが繁殖するのは絶海孤島の無人島(鳥島)、当たり前ですがお風呂・トイレはなく、電波もありません。
調査チームは最寄りの島から漁船を使って岩場へ上陸し、食料や寝具、研究に必要な道具を背負って現場まで登っていくのです。
それに加えデコイや音声装置の設置も運んでいくのですから、いかに大変な作業であることがわかります。

燕崎コロニー

絶滅宣言後に奇跡的に発見されたのが、ここ燕崎です。
コロニーとは繁殖地のことを指します。
このジオラマを見てください。
断崖絶壁、なんちゅうところでと思いますが、もしかしたら人間に発見されないように身を潜めていたのかもしれません。。
燕崎の急斜面にいるアホウドリの調査時は上からロープを使って岩場へ行くようです。
まさに命懸けですね、、、!
いつ土砂崩れを起こしてもおかしくない場所の為、まずはここから避難させようと島の反対側、初寝崎繁殖地を移そうと試みたのがデコイ作戦です。

<デコイ作戦>
集団繁殖するアホウドリの特性を利用して、アホウドリの姿・形を忠実に再現した模型と鳴き声を録音した音声装置を利用し、疑似繁殖地を作ることでアホウドリをおびき寄せる(誘引)作戦。
これが見事成功し、初寝崎に新たな繁殖地が誕生しました。
初寝崎にはもともと気象庁が観測所としていた使用していたので、調査中はその跡地を利用しているそうです。

初寝崎コロニー

鳥島内でのデコイ作戦が成功したことで徐々に数も増えはじめ、絶滅危惧種から準絶滅危惧種へと位置づけが変更となりました。
これは成果の現れでありいいことでもありますが、国からの予算が減ってしまったんですね。
現在はデコイ作戦パート2である、鳥島から聟島へのお引越し作戦が始まっていますが、デコイを作成するのに予算が足りていません。
鳥島は火山島であり過去に噴火をしている為、一刻も早く聟島へ移住させたいところです。
もしまた噴火してしまったら、それこそ本当に絶滅してしまいます、、

鳥島全体ジオラマ

現在も山科鳥類研究所の調査チームとボランティアの方たちによって保全活動が行われおります。
方は、是非一緒にサポーターとして応援しましょう!
関連ページやアホウドリについて、もっと詳しく知りたい方はこちら
アホウドリがかつてのように舞う姿をみましょう!!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた次回の投稿でお会いしましょう!