Colabo問題愉快犯による「暇アノン」への殺害・爆破予告メールの奇妙な点について
本件、文章の内容に、おそらく私ともう一人くらいしか気にならない、妙な点があります。
「暇アノン」への殺害・爆破予告メール
「暇アノン」というのは犯人の用語法。Twitter上でColabo問題に関心があると見える者のうち、犯人が恣意的に選んだアカウントの名称が羅列されています。
Colabo擁護者というよりも、現時点では単なる「愉快犯」とみるべきでしょう。
また、送信者のメールアドレスがWEBで公開されているフォームなどで使われているものであるため、「成りすまし」の側面もあります。
とまぁ、一般的に目に付くものとしてはこういった辺りなのですが、私が気になる点はそこではない。
「動機は書いてある」という謎の文章
「動機は書いてある」という意味不明の記述。
「ミソジニー思想を広めている」等が書かれている部分がそうであると言いたいのでしょう。
唐突に映るでしょうが、私にとっては福岡県行橋市役所への爆破予告事件が想起されます。
行橋市役所爆破予告と行橋市議会議員の小坪慎也議員への辞任要求事件
①行橋市役所への爆破予告事件。その声明中に行橋市議会議員の小坪慎也議員を「ヘイト議員」等と評し、阻止したいなら辞意表明しろ、と要求していた。
②4日後、同議会議員の徳永克子議員が、テロ犯の「ヘイト議員」という主張から、小坪氏が数か月前に媒体に寄稿した(タイトルは編集部がつけた)特定の記事が原因だとして非難決議の動議が提出され、決議された事件
②は意味が分からないと思いますが、本当にそういう事件がありました。
①の犯人はその後逮捕され、動機は徳永議員が言及した小坪氏が寄稿した記事ではないということが明らかになっています。
で、上掲の小坪議員の記事にある判決文(令和4年3月)は、小坪氏が行橋市と徳永議員を国賠請求・名誉毀損の民事不法行為で訴えた事案のものであり、「犯人の動機は小坪議員の当該記事である」という徳永氏の主張に「真実であることの証明があったとはいえない」としました。そのため、小坪議員が名誉回復のための措置を講ずるように議会に求めています。
が、裁判所の判決ではなぜか真実相当性は認定されてしまいました。
徳永議員が動議提出した当時、まだ犯人は逮捕されておらず、真の動機も不明でしたから、それを調べる余地もないのに。
これがどういうことを意味するか。
【テロ犯に便乗して、メディア等が(テロ犯も言っていない)動機をでっち上げて脅迫を受けた被害者の側である者を非難する決議をしても許されるということにつき、司法がお墨付きを与えた】ということ。
「ヘイト議員」と騒がれた記事は、熊本地震が発生した2日後(重要)にiRONNA(配信停止済み)で掲載された記事ですが、全体を読むべきだし、一部には以下のような記述もある。
話をColabo問題愉快犯の件に戻します。
「動機は書いてある」…?
私がたまたま行橋市の事案を知っているからか意味深に映ります。
名前を出された議員らに矛先が向かうのか?
もっとも、ここでもやはり動機形成の原因となる具体的な記述は提示されていないということは同じです。
気になるのは、おぎの稔(大田区)・吉田康一郎(中野区)議員らの名前があること。
対立議員が彼らのツイート等を挙げて「…テロ予告のメールがあった。これは、〇〇議員が、Twitter上でミソジニー思想を広める投稿を行ったことを発端としている…市民・国民に迷惑を及ぼすような意見の表明は、〇〇議会の信用が傷つけられたものと言わざるを得ない…謝罪と必要な行動を自ら行うことを求める」という非難決議をやられたら、どうだろうか?
それをやられたのが小坪慎也議員でした。
異常でしょう。どう見ても。
そしてその名誉毀損の違法性を排除した福岡地方裁判所小倉支部の判決も。
そういう展開を危惧しています。
当該訴訟の構造や判決の具体的な問題点については後ではてなブログでまとめます。
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