「署名簿は「丁目」を「ー」と書くと無効にされる」という言説の実際

愛知県選管に確認した上で既に上でまとめていますが補足を少し。

「署名簿は「丁目」を「ー」と書くと無効にされる」というデマ

「署名簿は「丁目」などを「ー」と書くと無効にされる」というデマについて、門田隆将(本名:門脇護)が言及したのは2021年2月2日以前もありました。

2020年10月1日にもこんなツイートも。

Twitter上でいろんな方に教えていただくと、DHC虎ノ門ニュースやYoutube動画でもこうした指摘があったとのこと。

虎ノ門ニュースは確認していませんが、Youtubeはこれかなというのは見つかりましたが、現在は非公開。

選挙管理委員会に対する不信感から

愛知県大村知事リコール署名運動の発起人である高須克弥氏は、何度も「署名は慎重に。ミスしたら無効になる」と言及。

しかし、門田隆将氏のような言及はTwitter上では見つからず。

おかしいですよね?本当にそうであれば、何度もTwitter上でも周知して、無効票になるのを避けるハズですから。

実際にそういうケースで無効になった、などという話は、過去の他の自治体の話も含めて、今のところまったく出て来ていません。昔の小規模自治体であればあったのかもしれませんが、愛知県という大規模自治体が運用を決めている今回の手続において、そんな非常識なこと行われているとは一般的に考えられず、事実、選管も否定しています。

で、受任者の一人からお話を伺ったんですが(Twitter上)、どうも趣旨としては「愛知県選管が意地悪をしてほんの些細なことでも無効にする口実を作る懸念があるから、住民票登録上の表記にすれば安全だよね」というようなことを高須院長が話していたようです。

これなら理解できます。

こうした話が内々であったのを、不安になった人や勘違いした人が「ちょっとでも違えば必ず排除される」と思い込み、さらに愛知県選管に限らない一般化した話として論じる輩が出てきたってことでしょう。

愛知県において実際にこの認識で署名した人や、「無効にならないように注意しよう」と呼び掛けていた人が責められるべきことは何一つありませんが、外側の人間が署名制度に関する不正確な情報によって言論を乱しているというのは度し難いです。

以上:役に立ったと思った方はハート形のスキをクリック・サポート・フォローしていただけると嬉しいです。

サポート頂いた分は主に資料収集に使用致します。