【鑑賞記録】バービー

私のための記録なのでめっちゃネタバレ。

色々あって、観に行くのやめる人とか多く見かけてて、
でも私はグレタ・ガーウィグに憧れてて、大好きだから絶対に映画館で、と思っていたので、本当に映画館で見れてよかった。

一番好きだったのが、バービーが人間の世界に来て考えるところから、いろんな女の子たちを見て、隣に座るおばあさんを見てyou're pretty(間違ってたらごめんなさい)というところ……
あの映像が好きだった。映像だけで泣いてしまった。
コミカルな映像になってて、あえて非現実的な映像なんだろうなというところも多かった中、あのシーンは監督の思う美しいが詰まってるような気がして、とにかく美しい日常があった。繰り返しみたい。

次点がアメリカ・フェレーラがバービーに向けて女性がどう生きてるのか話すところ。
アメリカ・フェレーラがやる役としてこんなに響くことあるか?と個人的には思った(アグリー・ベティが好きだったのです、わたし)
あるあるすぎるけど、こうして誰かがそれを声に出して伝えてくれてるのだと知れる安心というか何というか込み上げてくるものがあった。

ストーリーとしての大きな軸はすごく王道だったと思う。フィクションの世界が人間の世界に来て……という。
バービーの世界の理想の世界と今の社会がどうなのか、そこから起こっていくバービーの世界の変化、
結果私たちの世界が変わっていないのも受け止めやすくなっていた。より言葉が刺さった。

最後、ケンとバービーがどうなるのかで、ケンと共にいることを選ぶバービーもいた。そうであってくれてよかったと思った。だって別にそれを否定したいだなんて思ってないのだから。その個性が、選択があっていいのだから。
あと、アメリカ・フェレーラが単に昇進するとかをされなかったのもよかったと思う。
言ってしまえばご都合主義のハッピーエンドは人間の社会には目に見えては怒らなかったのだ。
それに救われた気がした。

男社会は辛い現実に対する逃避だということは、私は言語化されてなかったことだから、理解が深まった。

なんかもっと色々込み上げてくる感情があるんだけど、全然まとまらないし言葉にならない。
明日からもクソみたいな男社会で生きていくしかないけど、頑張って生きていける気がした。
生きよう。

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