研修が暇で思いついた「枠」のはなし。

これに近い考え方があったらぜひ教えてほしい。

コミュニケーションを取るときに多くの人は相手との関係性の中で自分のスタンスを決める。わかりやすいのは上司に対するスタンスや部下に対するスタンスなど。この例の場合は儒教の価値観が根底にあると思う。上下関係を考えて上を敬うことが必要だと考えられている。

この相手との関係性で自分のスタンスを変化させることは別の場合でも起きる。というか如何なる場合でも起きていると思う。
先輩・後輩、教師・学生、父親・母親・兄弟、友人A、友人B、恋人、などなど。
私はそれらの属性を枠と一旦呼ぶこととする。
先輩という枠があって鈴木さんという個人がその中に格納されている。
父親という枠があって太郎という個人がその中に格納されている。
恋人という枠があって花子ちゃんという個人がその中に格納されている。
友人Aという枠があって次郎という個人がその中に格納されている。

そして、それぞれの枠にはいくつかの種類があると思う。
私はそれを複数可能であるかと代替可能であるかの2軸で考えてみたい。
複数可能であるということは、枠がいくつもあることができるということ。
先輩や後輩は一人だけである必要はなく、何人いても不思議でない。
しかし、父親は、何人もいることはありえない。
代替可能であるということは、その枠の個人が入れ替わることができるということ。
上司や部下についていえば、私の直属の上司という枠の中の個人が入れ替わるということはできる。直属の上司が田中さんから佐藤さんに変わるという感じで。
しかし、母親という枠に別の個人が入れ替わることはできない。
図で言うなれば、枠の空白が起きたときにも人の補充が行えるということ。

また、枠は役割的である。
友人Aという枠と友人Bという枠は同じ友人属性という枠に含まれるが、それぞれ役割が違う。友人Aと話せること・できることと友人Bと話せること・できることはそれぞれ別である。それを役割と呼ぶ。


・複数可能で代替可能
上司や部下
職場では上司や部下は一人に限定されず、また、職務の変更や昇進、転職などによって立ち位置が同じでもが入れ替わることがある。
友人
人間関係は複数存在することができ、関係性の変化や新しい出会いによって入れ替わりがあり得ます。(代替可能性について△)

・複数可能で代替不可能
思いつかない。

・複数不可能で代替可能
恋人
同時期に存在することはなく、しかし別の人と付き合うことになれば属性は同じでも個人は別である。

・複数不可能で代替不可能
父親や母親
一人の個人には生物学的な意味で一人の父親と一人の母親がいます。これらの役割は他の人によって代替されることはない。

多くの人間関係は複数可能で代替可能であることがわかる。
恋人や家族のような特に親しい間柄は複数不可能であることがわかる。

複数不可能でありながら代替可能である恋人という枠が特殊なのではないかという話をしたいのだ。

唯一無二の枠であるにも関わらず、それは時間軸で捉えると個人が入れ替わり立ち替わりする。家族の場合はその枠を別の個人で補充することができないが、恋人は別の個人で補充することができる。

私たちが欲求しているのは補充された枠なのか、その中の属性付与された個人自身なのか。あなたがまだ執着して手放せないのは枠と個人のどちらなのか。あなたが拒否したのは・拒否されたのは、枠なのか個人なのか。
そういう観点で考えてみたらきっと面白いと思ってね。。。

(終了。スタミナ切れ)

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こういうことを考えるためには概念に関して同じレイヤーを意識しないと言いたいことがまぜこぜになると気づいた。

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