幸せの数え方からもう一度
故郷へ向け着々と進んでいく鉄の塊の中でぼんやりと周りの乗客に目を配る。私がぼんやりとしている時は大抵アホ面なのでこの時ばかりはコロナ禍のマスク文化に感謝感激雨嵐なのである。
単語帳と睨めっこをする受験生
「単語帳を読むフリ常習犯」だった私は彼が真面目に勉強をしているのか、勉強をしている自分を演じているのか甚だ疑問に思うのである。いつまでたってもページを捲らない彼に心からのエールを送る。
特に苦もなく電車を乗り換えていく
小学生の時に電車の乗り換えどころか切符の買い方すら分