大きくなったら何になりたい？

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にて以前掲載した文章を。

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「大きくなったら何になりたい？」

小さいときから会う大人会う大人に浴びせ続けられたこの質問文。
多くの場合は「就きたい職業または立場」について聞いているようです。
望まれている回答形態は
ケーキ屋さん、警察官、シンデレラ、仮面ライダー、〇〇くんのお嫁さん、大金持ち、社長、会社員、ニート、総理大臣、サッカー選手、などなど
といったところでしょうか。

これらを答えれば、その場はこれでやり過ごせます。
なぜなら質問をした大人側は回答に興味があるわけではなく、単に音声で間をもたせたなかっただけなのですから。

一方で、この質問を浴びせ続けられる子ども(大きい子どもを含む)たちは、大きくなったら何かの職業や立場に「就かなければならない」と刷り込まれていくことになります。

職業に思考の大半を奪われてしまう少年少女。
かくして「あの職業・立場に就くには何をすればよいか」という逆算思考が自然と身についていくというわけです。

その後の流れは言うに及ばず。

「そのような質問をする大人からは距離をとる、そして自分はこの質問を自分も含めて誰にも投げかけない」というのが一つの私の処世術となりました。
(そもそも、他者の将来にはそのそも興味がなく、この文を問いかけたいという欲求自体が湧き上がらないのでした。)

この質問を投げかけない、では、代案がないので、それに代わってどう投げかけるかを一言述べて、今日は終わります。

「あなたはどう生きたいの？」

私はこの質問を投げかけることにしています。