【Tableau】西暦、和暦を活用する
noteをお読みいただきありがとうございます。Tableau活用歴約1年のなつみかんです。この記事ではTableauで西暦、和暦を使うときにつまづきやすいポイントや注意点をご紹介します。
前提:Tableau Desktop 2020.3 / データソースは付属のサンプルスーパーストア.xlsを使用しています。
1.会計年度を4月にすると1年ずれてしまう問題を解決する
・オーダー日ごとの売上のグラフを作成します。
デフォルトでは会計年度が1月になっているので「オーダー日を右クリック>既定のプロパティ>会計年度の開始」から4月に変更します。
すると、2017年1月~3月は2017年度、2017年4月~12月は2018年度と表示されてしまいます。Tableauあるあるですね。
(グレーの列が元のオーダー日、オレンジの列が会計年度を4月にしたオーダー日です)
原因:Tableauでは会計年度の最後の月の年の部分を見て会計年度を表示しています。
そのため、2017年4月~2018年3月の場合は会計年度最後の2018年3月の年を見て、2018年度と表示されます。
Tableau公式サイト「会計年度が予想より大きい」:
https://kb.tableau.com/articles/issue/unable-to-modify-the-fiscal-year-displayed?lang=ja-jp
しかし、以下の計算式を使うと解決できます。
(計算式の解説)
会計年度を4月に変更したオーダー日の年を-1することにより、2017年4月~2018年3月は2016年4月~2017年3月になります。
会計年度最後の2017年3月の年の部分を見て、2017年度と表示されます。
2.和暦を使用したい場合
「オーダー日を右クリック>既定のプロパティ>日付形式」から和暦の形式を選択することが可能ですが、この記事では計算式を使用した方法をご紹介します。
下記のような計算式を作成します。
元のオーダー日と比較すると、2020年1月~12月は令和2年と表記されているので、年扱い(カレンダー通りの年)となっていますね。
→年度を考慮して2020年1月から3月を令和1年度をして扱いたい場合は下記の計算式を使用します。(留意点:2019年4月が令和1年度となっています。本来は平成31年度ですがご容赦ください。)
少々複雑になりましたが、20XX年1月から3月と20XX年4月から12月の年度表記が正確にできます。
2.補足(オーダー日を右クリック>既定のプロパティ>日付形式から和暦の形式を選択した場合)
例:オーダー日ごとの売り上げのグラフを作成
次の2点の設定をするとオーダー日が和暦で表示されます。
・オーダー日を右クリック>正確な日付を選択
・オーダー日を右クリック>不連続を選択
(このグラフではオーダー日からカスタム日付(年)を作成後、日付形式>カスタム「gge年度」と設定しています)
3.和暦のTableau DesktopとTableau Publicでの表示の違い
和暦(日付形式より選択)を使用するときの注意点です。
和暦の日付フィルター(連続のスライダー形式)を使用すると
Tableau Publicでは下記のように「gge年度」と表示されてしまいます。※Tableau Server,Onlineでも同様かと思われます
(連続フィルター、Tableau Publicでの見え方)
(連続フィルター、Tableau Desktopでの見え方)
不連続のフィルター、列の項目としての表示は問題ないようです。
和暦と連続のスライダーは相性×ということです。
Tableau公式サイトに記載がありますので、ぜひご覧ください。
・Tableau公式サイト「カスタム日付形式」>日本の元号に基づいた日付形式のサポート:
https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/dates_custom_date_formats.htm
Tableauを使用している方々の参考になれば幸いです。
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