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ムークスって知っていますか ~オンライン学習の未来

ムークスって、Massive Open Online Courses (MOOCs) の事です。

Wikiによると、「WEB上で無料で参加可能な大規模講義のことである。おもにアメリカの大学で運営されており、基本的に無料で参加することができる。各種アプリケーションが開発されており、ビデオ講義を受けるだけでなく知識確認のための試験問題などを受けることもできます。また参加者のユーザーコミュニティーも用意されており、コース運営側にも有益なフィードバックがかえるため講義運営の効率も向上している。そのため参加者が多いほど効果的な運用が可能となる。MOOC関連WEB技術の進歩と、参加者の増加による運営コミュニケーションの発達という二つの要因により、急激に発展している。」と説明されています。


要は、無料Online大学です。Harvardなんかもやっているので、物凄く本格的なのですよね。

日本でも「Gacoo」や「スクー」などあります。私も今通信の大学に入学して、芸術をオンラインで受講しています。

これは、何を意味するのでしょうか?

そうです、高等教育のコモディティ化です。大学講座が映画や音楽のようなコンテンツになってきているわけです。また、個人で講座をアップロードして、課金もできるプラットフォームもあります。


今までは、教育、特に高等教育は、お金がかかるもので、経済的に豊かな人しか受けられませんでした。新興国では、経済的に大学までいけない人はたくさんいます。それが、無料で世界の一流の講義が受けられるようになってきているのです。高価な百科事典購入しなくてもWikipediaが今はあるというのと同じ感覚ですね。


この革命的動きは凄いと思います。これは、近未来に、高等教育を受けた人が世界中に指数関数的に増えるということと、大学などの高等教育機関が強烈な競争に直面し、崩壊していく可能性が大きいということです。ある大学に多額のお金を払って通学するより、自宅で、無料のHarvardや東大の講義を受けたほうがいいということが起こるからです。


凄いですよね。我々が直面している家電などのコモディディ化と同じことが、高等教育で起こっているわけです。


こうなってくると、皆さんのお子さん達に、無料で、ハーバードの講義も受けさせられるし、飛び級もさせてあげるしといろんな環境を与えてあげられる時代がもう来始めているという事ですね。しかも、世界中の人に、同時期にということです。天才の子供の数が増えそうです。


MOOCsは、先進国では、学生より、社会人の学び直しに使われている例の方が多いそうです。これは、皆個人ベースでやっていますが、企業の研修にも積極活用できますよね。たくさんの科目の中から、その企業に必要とされる知識を、それを必要とされる社員に案内するだけで、社員は、良質な教育をいいタイミングで受けることができますし、企業にとっては、ほとんどコストはかかりません。


グーグルやソフトバンクは、一般にまで公開していますよね。企業研修の無料化も既に始まっています。TEDもその部類ですね。


こうなると、近未来の人材開発や研修担当の人の仕事の仕方もかわるかもしれません。知識系のところは、こういう講義コンテンツや書籍を、職種、グレードを加味して、いろんな種類のシラバス(学習計画)を提供し、それを習得したら、今、行われているアクション・ラーニングを提供するという形になっていくでしょう。よって、コンテンツの内容に精通していることが、研修担当者のスキルになると思います。

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