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バブル入社組 役職定年

私より10年若い、30年前のバブル期(1988~1992年)に大量採用された世代が、今年51~55歳という「役職定年期」を迎えはじめました。

華やかな学生時代と比べ、日本経済は「失われた30年」に突入し、彼らもその波にのまれていきました。

バブル入社

1989年、日経平均株価は、最高値38,915円87銭を達成。その後1990-91年にバブル崩壊を招いた。1990年、土地バブル崩壊。その後の1993年から2005年までが「就職氷河期」、団塊ジュニアが憂き目をみる。

その影響で、バブル入社組の後輩は、実に10年以上入ってこなくなり、彼らは、平社員の地位に10年以上甘んじることになる。

1995年、Windows95発売、PCブーム始まる。1995年、阪神・淡路大震災が起き、それもトリガーになり、1997年、消費税は3%から5%となる。その影響や1997年のアジア通貨危機、不良債権問題などにより回復しかけた景気は再び後退に転じる。この頃、ITバブルが起こり始めたが、2000年にITバブルは崩壊。

バブル入社組、この頃、30歳、まだ平社員

2001-6年は、小泉政権下で、銀行の不良債権処理を進めて完了し、大企業は業績が改善した。日経平均株価も上昇し、2006年には、17,225円をつけた。2001年iPod発売、2004年より、大ヒット。2000年、GoogleがYahooのサーチエンジンに採用され、普及しだした。2000年代前半、ベンチャーがもてはやされるようになったが、2005年ライブドア事件、2006年村上ファンド事件が起こり、日本からは、ベンチャースピリットは消え去った。

バブル入社組、ネットトレーディングで稼ごうとするが、またもバブル崩壊。

この頃、30歳半ば、まだ課長になれず

悪いニュースがたて続けに

2008年には、サブプライムローン問題をきっかけとするリーマンショックにより、景気が急激に悪化。GDPがマイナス成長となった。2008年FaceBook日本語版リリース。長引く不況に国民が変化を求め、民主党政権確立。2011年には、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故、米国債ショックなどが起こり、経済に少なからず影響を与え、一時的に急激な株安、円高になった。

バブル入社組、40歳台前半、課長か

2012年に発足した第2次安倍晋三内閣は、デフレ経済からの脱却を目指し、大胆な金融緩和と機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」を組み合わせたアベノミクスを掲げた。日経平均回復。スマホ急速普及。

この頃やっと課長になるのですが、部下の扱いの経験が浅く、部下と上司に挟まれる「中間管理職の悲哀」を感じた頃です。

2020年、コロナ危機 バブル入社組雇用危機

バブル入社組、役職定年期に突入になり、他の世代と比べて、管理職の時代が少ない世代となります。

バブル入社組転職

役職定年になったら、会社から大体「早期退職金」とか出ますので、それをもらって転職するのがいいと思います。会社から再就職支援サポートプログラムとかもあって、転職支援会社を紹介してくれます。まあ、できるなら、役職定年の1年前から自分で動いた方がいいですね。

大体の方が、今やっている仕事の延長で、仕事を探すのだと思います。「営業」をやっていたら「営業」でということですね。

しかし、ここは思案のしどころで、単純に決めないほうがいいと思います。

そして、今度は、自分が100歳まで生きるとして、たとえば85歳まで、あと35年、今までサラリーマンとして働いた期間と同じくらいもう一度働くとするとどんな仕事がしたいだろうか。「同じ仕事をもう一度やるかどうか」と考えてみるのが面白いと思います。

芸術家や芸能人など、自分の才能を生かして仕事をしている人はほとんどリタイヤせず、一生働いています。それは、お金のために働いているわけでなく、ずっと自己実現をしたいからなのだと思います。

サラリーマンも同じように考えるべきで、リタイヤなどせず、一生自己実現をできるような仕事をみつけるべきだと思うのです。

役職定年期の方は、子供もちょうど大学卒業する時期ですし、早期退職支援金などももらえるので、お金のために働く度合が緩和されるときでもあります。

よって、本当に自分がやりたいことを仕事に挑戦するチャンスだと思うのです。本当にやりたい事であれば、芸術家のように一生働くのが苦にならないと思うのですね。

よく例にだされるのが、脱サラして起業するとかですね。しかし、起業はちょっとハードルが高いという人は、起業のために何かのスキルがまだ不十分だったりするのでしょうから、将来起業するとするとその前に、磨いておかなければならないスキルを習得することを考える必要があると思います。


転職を機に当然、履歴書を作りますが、市販で売られているような型にはまった履歴書ではなく、自分でオリジナルに作成すべきですね。LinkedInやBizrReachなどは、フォーマットがあるので、それに従って作るといいと思います。

その履歴書は、住民票のような無機質なものではなく、セールストークが一杯入った「自己PR」の情報になっていないといけませんね。

そして、それを作ることによって、自分の強み・弱みなどを再認識することが重要です。

そして、将来の起業のために、例えば、物流の知識や経験を習得しておいた方がいいと思えば、その人の今の仕事が営業でも、物流の仕事への転職ができないかの可能性を探るや同じ営業として転職する場合でも物流会社の営業を選択するとかです。

そうすることによって、転職後も、学ぶことは多く、引き続き成長できると思いますし、将来のキャリアへ一歩前進すると思うわけです。

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この度、この話をまとめた本を出版しました。約30分で読めますので、是非ご一読くださいませ。

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