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終戦記念日 ~歴史は繰り返すのか?

昨日は、戦後77年の「終戦の日」となり、全国戦没者追悼式で、天皇陛下もお言葉を述べられました。

毎年、戦争の事をこの日に思い出し、二度と同じ過ちを繰り返してはならないと誓っているわけですが、今年は、現在進行形でロシアのウクライナ侵攻が行われていて、かの大戦の悲惨な体験の話を聞かずとも、毎日ニュースで報道されているというなんともやりきれない思いを持っているのは私だけではないと思います。

過去のブログを見てみると、終戦記念日には15年間で3回投稿しています。「靖国参拝」「従軍慰安婦」という近隣諸国との問題と一向に平和にならない国際間の緊張の話しですね。

【2015年8月15日】
終戦記念日は、歴史を振り返るのにいいきっかけになる時です。「慰安婦」問題を今更ながら、もう一度おさらいしました。

この問題は、もともとは、中韓からではなく、朝日新聞や日本人市民団体、弁護士などから証拠もあげずに提議されたことで、中韓が反応して問題化した事が悲しい事実です。そして、特に韓国では、「慰安婦像」が日本大使館の前に建てられ、そして、その像の建立がアメリカまで渡り、2007年の米下院議会で「日本政府は、旧日本軍が第二次大戦中に若い女性を強制的に性的奴隷にしたことについてこれを認め、謝罪せよ」という慰安婦非難決議などが出され、問題が拡大しています。2011年には、韓国憲法裁判所は、韓国政府が慰安婦への補償を日本に対して求めないことは憲法違反だとしました。

【2014年8月15日】
ここのところ、中国や韓国の反日活動は激しくなっており、「首相の靖国神社参拝」も大きなイシューとなっています。それに伴い、マスコミもこの問題を大きく取り上げます。

そして、マスコミは、中国、韓国の反対意見などはよく報道しますし、日本の政治家も近隣諸国を今、刺激する必要があるかとかの意見も載せます。

しかし、本質的な問題である「日本人は靖国神社や全国戦没者慰霊祭などにもっと参拝すべきではないか」「海外の事を考慮しない場合は日本の首相は靖国に参拝すべきか」とか言う議論はなく、この点が非常に曖昧であると思います。

つまり、周りが反対しているからという事が最初にこず、そもそも「我々としてどうすべきだ」というコンセンサスがあれば、海外の人にも一貫性を持って説明ができると思うのです。

日本人であれば、「戦犯」であろうが誰であろうが、死者を追悼し、二度と戦争をしない誓いを自らに課するという行為をこの参拝で行うでしょうし、靖国神社が戦犯を顕彰(けんしょう、Commending)とは、個人の著名でない功績や善行などをたたえて広く世間に知らしめることをいう)の対象しているとかいう批判のように、これを機会に、かの戦争を正当化し、「またやろう」なんて思うわけがないのです。

よって、「中国が批判してるから、首相参拝を控えよう」という後ろ向きの意見ではなく、「首相自ら参拝し、日本人皆が歴史に向き合う機会をつくり、平和への思いを強くしているのです」と世界に広く知らしめ、理解してもらえるよう努力しようという事を考えなければならないと思います。

靖国神社の前身である東京招魂社は、大村益次郎の発案のもと明治天皇の命により、戊辰戦争の戦死者を祀るために1869年(明治2年)に創建されたそです。太平洋戦争時、日本兵が戦友と別れる際、「靖国で会おう」と誓ったことから、靖国神社は日本兵の心の拠り所としてのシンボルの一つであったと言われています。

他方、戦争被害を受けたという意見の中国や韓国は、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることを理由として、日本の政治家による参拝が行われる度に批判反発しています。もっとも、1979年にA級戦犯の合祀が公になってから1985年までの6年間、1985年8月に中曽根首相が参拝するまでは、非難はされていなかったのにです。1985年の参拝に対しては、それに先立つ同年8月7日の朝日新聞が『靖国問題』を報道し、その後、社会党の田辺書記長らが訪中し、注進して、中国政府が史上初めて公式に靖国神社の参拝への非難を表明した。よって、皮肉にも日本からこの問題を発信したというなんとも情けない話です。

また、全国戦没者追悼式は、日本国政府の主催で天皇陛下臨席で毎年8月15日に行われる、第二次世界大戦の戦没者に対して宗教的に中立な形で行われる追悼式です。第1回の追悼式は、1952年(昭和27年)5月2日に実施されました。これには、いわゆるA,B,C級戦犯者も含まれます。

現在の中韓が問題視しているのは「A級戦犯を合祀している神社を参拝するとは何事だ、軍事国家にまたなるのか」という事ですが、これは明らかに政治的な動きであり、国内の政治的安定のために反日を利用しているのは明白です。仮に、首相の靖国参拝をやめても、全国戦没者追悼式に戦犯を入れているのはけしからんと言ってくるでしょう。

よって、靖国や従軍慰安婦の事で日中韓関係が険悪になっているのではなく、もっと大きなパワーポリティックスの問題だろうと思います。中韓には多額のODAを与えていますが、外交オンチで自国の事だけ考えて行動するだけではやっていけなくなってきたのでしょう。いい意味で、グローバルにリーダーシップを取らなければいけないのでしょうね。

【2007年8月16日】
昨日は、62回目の「終戦記念日」でした。TVでは、東京裁判の特集などを放映しており、戦争に関して考えさせる時期でもあります。

太平洋戦争時には、侵略戦争は、国際法では違法ではなかったのに、東京裁判では、あとづけの「平和に対する罪」などで、A級戦犯の人たちが罪に問われた。インドのパール判事は、それに異を唱えたなどがTVでは紹介されていました。

その東京裁判自体の結果がどうのこうのいうよりも、今後、戦争を二度と犯さないことがポイントだというような番組でした。

それから62年もたったのですが、今でも、イラク侵攻などが行われているのは、何なんでしょうか?また、TVで伝えられているとおりの北朝鮮であるなら、このままに北朝鮮人民を圧政の下にしていていいのだろうかとも思います。

歴史をよく理解して、未来への進まなければならないと思います。


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