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最前線について考える

今年はどんな年だったの?
GLAYのホワイトロードも歌いたくなってきた。
本当に今年は大変な一日だったよ。

今、新型コロナウィルス感染症が猛威を奮っている。世界規模でパンデミックが起きているんだ。まるで小説みたいな事が、現実の世界で起きていると言っても過言ではない。日本においても15万人以上が感染、死者2千人を超えた。今年の3月ころに第一波、夏に第二波、そして今、第三波を迎えているよ。私の今住んでいる青森県でも、弘前市で大規模なクラスター(感染集団)が発生したんだ。
ワクチンが広く行き渡るまでまだ時間がかかるから、感染しないように手洗いやマスク、換気をするしかないというのが現状。
本当か嘘か分からないような情報が飛び交っている状態だから、この感染症自体の話は脇に置いておくね。

この感染症を通じて、あなたは色々なことを考えることになるの。もちろん、代表を務めてる会社のこともだし、個人事業の今後の展開、プライベートや親のこと、キリがないくらい。
今日はその中でも「最前線」という言葉について、私が思っていることを記しておくね。

あなたは「最前線」と聞いて、どんなことを想像する?戦いの先頭に居て、必死になって守ってくれている人。私はそうイメージしてるの。
会社員の時に、工場の交替勤務者のサポートをする部署に3年ほど居てね。当時の上司が「最前線にいる交替勤務者に何かあってはいけない。彼らが居なくなったら、工場は動かなくなる。だから、まず自分たちがインフルエンザにかからないように対策しなければいけない。」と冬になると言ってたんだよね。会社員の時は予防接種は欠かさなかったし、会社員辞めた翌年、予防接種をしなかったら見事にインフルエンザに掛かったよ。

もちろんインフルエンザにかかる、かからないは確率の問題だし、ワクチンを打ってもかかる時はかかる。それでも対策をすることで、感染する可能性をよりゼロに近づけることが出来るし、感染したとしても影響を抑えることも出来るかもしれない。
北海道南西沖地震のあと、シャンプーやリンスの空き容器に水を溜めるくらい、臆病なあなたなら分かってくれる気がする。

話を元に戻すね。
今の自分にとって「最前線」って誰だろうって考えると、まず思い浮かぶのは社員だよね。私が居なくても会社はまわるけど、現場で作業している社員が居なくなったら、会社はまわらなくなるもの。
それに医療に携わる人。人の生命に直接関わるから。物流に携わる人や日用品販売店の人が居なくなったら生活が出来なるなる。今でも古巣に関わっているから、やっぱり交替勤務者も最前線だなって思うんだ。その人たちが居なくなったら、会社も、生活も、そして人の命も守ることが出来なくなる。

新型コロナウィルス感染症は、まだワクチンが出来ていない。高齢者や持病のある人は重症化リスクが高い。一方で、若い人だと感染しても無症状というのも珍しくない。今のところ予防と言えば、手洗いや消毒、マスクをしたり、大人数での会食を控えたりというところ。拍子抜けするかもしれないけれど、それが今できる予防策。

だから、私はここのところ、傍から見るとちょっと神経質に見えているかもしれない。県外出張も1回だけ。会社でも必要な打ち合わせ以外での来客は基本お断り。むしろWebミーティングを積極的に進めているんだ。事務所の社員も、出社しなくてもメールチェックが出来るようにソフトを入れたり。5人以上の飲み会は断って、呑みに行く時は基本1人。インフルエンザの感染リスクを減らしたいから、会社で初めて予防接種の補助も出したしね。

私が最前線ではない以上、私が最前線の負担になってはいけない。そう考えてる。

あなたに覚えてて欲しいのは、とは言っても周りも同じ考えではないということ。この新型コロナウィルス感染症は、その人の持っている価値観の違いを表したとも感じている。同じ考えの人もいれば、経済を重視する人もいる。なーんにも考えてない人もいる。「色んな考えがある」その事を忘れないでいて欲しい。
非難したくなる時もある。実際に考え方の違いが引き金となって、個人事業の仕事が事実上クビにもなったしね。
「色んな考えがある」以上、仕方ないことなんだ。
どうにも相容れない時はそっと物理的にも精神的にも距離をとった方がいい。危機管理に対する意識が大きくかけ離れてる人とは一緒に仕事しない方がいいということを今回痛いほど学んだよ。

私が最前線ではない以上、私が最前線の負担になってはいけない。
例えそれで仕事をクビになっても、人が離れていってもそこは曲げられない。

私には最前線の人たちを守らなければならないから。

今日も寒い一日だったから、暖かくしてね。それじゃまた今度ね。






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