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義理と人情とお中元

社会人も長く続けますと、あちらこちらに浮世の義理を果たさないとならない場面や、立場上断れない場面などなどが増えまして、かっこ良さげな肩書がどんどん増えていきます。
仕事の方は終身名誉ヒラの立場は揺るぎないですが、加齢とともに事務局幹事や事務局長など業務とまったく関係が無いともいえない団体の役員を拝命しております。無給なのに時間は拘束されますのでそんなのやりたくないですが、Noと言えない典型的な小心者の日本人でして。
「私は発達障害だから、傷つきやすくてキツくいわれると来なくなっちゃうよ。私、繊細だから」と上司だけでなく、同僚や後輩にも仕事と圧をかけるハートが強いにも程がある同僚氏がいますが、正直うらやましいことこの上ないです。というか、そのハートの強さを仕事に向ければどんな難局もこなせると思います。

という訳で、週末は義理を果たして参りました。
「北の赤い大地」との異名も取る北海道なので、今でも旧民主党勢力が強いイメージがありますが、実態として労働組合の組織率は右下がりです。
労働組合が華やかな頃は、会社側(組合では使用者側という呼び方をします)も強く、社員の帰属意識も旺盛でした。
会社が運動会を企画して家族を招待するレクリエーションをやっていた時期ですね。無論、組合もレクリエーション事業を行っていました。そんな環境では当然社員の家族も会社への帰属意識が旺盛になります。社宅なんかも用意されていて家族ぐるみの付き合いも珍しくない時代でしたからね。

で、労働組合といえば何かと取り沙汰されるのが組合の政治運動です。
今の連合会長がちょっとアレなので困ってしまいますが、労働組合は伝統的に社会党~旧民主党の系譜候補を推してきました。なので、自民党には反対する立場ですね。僕自身がゆる自民推しのため、コメントや挨拶を求められた時に「組合らしく」に自説を加工しながら話すので、思考に一手間加えないとならない分結構大変です。ただでさえ、人前で話すのそのものが苦手ですから、誰か得意な方に変わって頂きたいです。いや、ホント。

上部団体や小職より格上の役員の挨拶が終わり、ちょっと気になった部分がありました。

緊急事態条項は、権力者が有事(=緊急事態)と宣言すれば、議会を通さず私権を制限するものです。それは今、ウクライナを軍事侵略しているプーチン政権と同じことができるようにするものです。

「日本がウクライナの立場にならないよう軍備を整えよう」との見解もあり得るのに、ひとつも触れられていませんでした。
今回、曲がりなりにも戦争が成立しているのはウクライナに反撃能力があったからです。これがチベットやウイグルならそもそも戦力がないため、一瞬で蹂躙&併合されて終わりでしょう。
平和にもコストと戦力が必要なのだと理解頂きたいものです。

とまあ、組合批判はしたものの、世間的な義理や人間関係や組織の連続性もあり、公の場で自説を開陳する機会は全くありません。物言えぬ社会を痛感します。
そうして、やたら御意向的当てリテイクの多い業務や、業務外の義理を果たしても、田園調布に家は建たないのですが(タイトル回収)

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