できないことは、とにかくゆっくりやる。
練習には2種類の内容があります。
一つはできないことをできるようにするための練習
もう一つは、できることの完成度を高める練習
です。
このうち、「できないことができるようになった」時の達成感はかなり気持ちがいいものです。
中には苦戦し続けて、ずっと挑戦し続けるようなものもあります。
それができた時の嬉しさと言ったら、そうそう味わえるものではありません。
雑に練習し続けると、雑な完成度になってしまう。
ただ、早くできるようになりたい気持ちが先行するあまり、練習が雑になる人がいます。
雑なまま練習を繰り返すと、体がその雑さを覚えてしまい、完成度が低くなります。
それだけではなく、取り組んだフレーズが「できることの完成度を上げる」段階にシフトした時、雑さが抜けず精度がなかなか上がらなくなってしまいます。
ゆっくりやることと、メトロノームを最初から使わないこと
そうならないためにはどうしたら良いかというと、
とにかく100%間違いなく正確にできるゆっくりな速度で繰り返すことと
スムーズに手足が動くようになるまでメトロノームは絶対に使わないこと
です。
ゆっくりやってできないものは、速くしてもできない。
ある程度のスピードになると、勢いでやり切れてしまうこともあります。
速くなると、細かい部分がズレているかどうか判別しにくくなりますから、できたと勘違いしてしまいがちです。
最悪なのは速いテンポで演奏してある程度できたので「できるようになったことにしておく」と考え、細部を詰めないことです。
ゆっくりやってみて手足のタイミングが整っていなかったなら、それはまだ未完成の状態です。
100%確実にできるようになってから速度を少しずつ上げていく手法で練習した方が、確実に近道です。
最初はメトロノームに合わせなくていい
もう一つの大事なポイントは、最初からメトロノームを鳴らさないことです。
うまく動かないのにテンポに乗せて演奏などできるはずがありません。
メトロノームを鳴らすのは、手足に注意を強く向けなくてもスムーズに動くようになってからで問題ありません。
テンポに乗れていなくガタガタな状態でも、まずは手足が動くことを優先しましょう。
ゆっくりやることが結局は近道
できないことをできるようにすることで、様々な曲に対応できるようになったり、曲をより魅力的にするための選択肢が増えたりします。
単純に、自分がカッコいいな!と思ったフレーズができるようになるのは先も述べたとおり、たまらなく嬉しいものです。
できないフレーズは、とにかく焦らずゆっくりやるようにしましょう。
そのほうが間違いなく引き出しは増えていきます。
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新潟市の中央区・西区を中心にドラムのレッスンを行っている、梨本宜久ドラム教室のHP
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