千文小説 その1010:齟齬、解ける
こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。
縦二眼のカメラレンズを、装備していること。
それだけが、iPhone12 miniの、他のデバイスたちとの差異。
それが、どうした?
結局、お蔵入りであることには、変わらないんだろう?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
…それは、まあ、そうだけど。
どのみち、あきらめざるを得ないなら、ぎりぎりのきわきわまで、考え抜いてからにしたい。
物書きの名誉にかけて、mini問題、最後まで、全力解答に努めます。
最後、というのは、この場合、売却やリサイクル等で、miniが、この部屋を出るまで、ということなの?
それとも、クローゼットで、永遠の眠りにつく理由が、はっきりするまで、ということ?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
未だに、形勢は、揺れ続けている。
さしあたり、リセットして、箱に入れて、置いてあるだけ。
再設定することもできるし、処分することもできる状態というのは、何も決めていないのと同じ。
何も決めないと決めたのだと、詭弁をふるうつもりは、さすがに、ない。
復活するのであれば、どの要素を、主眼に据えるのか。
二度とは手に取らないのであれば、行き先は、どこか。
…どうも、クローゼットではない、という気がしてならない。
Intel搭載のMacBook Airと、Windowsのデスクトップだけで、お蔵入り要員は、充分。
部屋を出るか、炬燵に戻るか。
できれば、後者にしたいんだけどな…。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
膝の上、大爆睡の愛猫の、はみ出すおしりを、西武ライオンズのバスタオルで、くるみ直しつつ。
炬燵の上、静かに並んだ、六台の愛機たちを見やります。
七台目を、入れてくれるかな。
駄目かな。
カメラレオンは、どこまでも、一眼&三眼が、基本なのか。
縦二眼の、iPadのProシリーズも、斜め二眼の、iPhoneの無印シリーズも、購入予定はない。
iPhone12 miniこそ、二つの目を持つ、唯一のデジタルデバイス。
なのだけれど、いまひとつ、活かすすべが、見当たらない。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
難問に取り組むには、とにかく、事実を積むのが、肝心。
こうなんだろうな。
こうかもしれないな。
こうなるはずなんだけどな。
頭の中、不確実な要素を並べ立てても、何にもならない。
これです。
間違いない。
一つでも、断定できるものがあれば、それは、正答のかけら。
集めましょう。
どんなに小さくても、事実であれば、ふわふわの推測に勝つ。
iPhone12 miniに関して、間違いないことは、なんなの?
筆頭は、先に述べたように、二眼レンズの存在。
炬燵の上の電子機器集団、カメラレオンの中で、二眼搭載は、miniだけ。
続いて、最新版のOSに対応していること。
この二つは、何がなんでも揺るがない、iPhone12 miniの特質。
…逆に言うと、残りは全て、ゆらゆらなんですね。
アクセサリーも、何一つ決まらず、背面の色も、無色とイコールのホワイト。
見た目が決まらないものだから、中身も定まらず、何度、再設定しても、はい、やり直し。
最新版のOS、かつ、現行モデルでは廃版の、縦二眼レンズ。
これは、今代のiPhone、14 Proに、張り合っているようで、その実、絶妙に、譲っている。
斜め二眼、であれば、完全に対等ですが、縦だからな。
理論的には、炬燵の上、併台も、充分、あり得る。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
意外と、ミニサイズ、というのは、12 miniのアイデンディディーを左右しないことが、徐々に、わかってきました。
裏を返せば、もし、スタンダードサイズの12を買っていたとしても、こうして、延々と、もめたかもしれない。
…ということは、OSと二眼レンズに加えて、12 miniの、もう一つの、譲れない特質とは。
白いこと。
そこか…。
アクセサリーが決まらないのも、設定が定まらないのも、ひとえに、ホワイトだから。
OSが最新、レンズが縦二眼、カラーが白。
mini問題の前提が、ようやく、出揃いました。
…ということは、miniだからと言って、使用を制限する必要はないのか。
スタンダードサイズのiPhone12と、ほぼ同じ扱いで結構。
なんだ…。
ProとPro Maxが、単なるバッテリーのサイズの差であるように、スタンダード無印とminiも、大きさによる価値の違いは、なかったのか。
これまで、僕は、iPhone12 miniの特質は、ひたすらに、ミニサイズであることだと、信じてきたのだけれど。
そうではなかった。
そここそが、齟齬のもと。
元に戻って、初めから、やり直します。それでは、また。
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