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千文小説 その961:照らす

 こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。

 iPhoneとiPadは、奇妙に、双子です。

 初代たち、iPhone7と、無印の第五世代のiPadは、ともに、ゴールド、32GB、未だに、現役。

 二代目たち、iPhone12 miniと、無印の第九世代のiPadは、ホワイトとシルバー、128GBと256GB、ともに、リセット。

 三代目たち、iPhone14 Proと、無印の第九世代のiPadは、ディープパープルとスペースグレイ+ブラック、256GBと64GB、ともに、最先端。

 …こうして見ると、ペアの成立要件、ありますね。

 第一に、容量。

 全く同じ、もしくは、iPhoneが大きい。

 第二に、色。

 全く同じ、もしくは、スペースグレイの同系色。

 第三に、シリーズ。

 どちらも無印、もしくは、iPhoneがPro。

 二代目は、見事に、外したからこそ、手放さざるを得なかった。

 miniは、いちおう、無印なのだけれど、サイズが、惜しい。

 せめて、スタンダードのインチだったら、真っ白でも、何とかなっていたかもな…。

 にちにちにちにち。にちにちにちにち。

 現在、炬燵には、iPhoneとiPadの、初代と三代目のペアがいます。

 それぞれに、元気です。

 初代たちは、さすがに、がんがん使いはしないが、寿命まで、きちんと面倒を見ます。

 第六世代のiPod touch、ピンク、32GB、と合わせて、iCloudにバックアップが取れる皆さんは、これからも、どうぞ、よろしく。

 …本題は、ここから。

 人生、何が起こるか、わからないもの。

 MacBookを、まさか、一から、再考察することになろうとは。

 最も安定して、心配皆無だったはずのデバイスが、最も曖昧な、中途半端な無明地帯に、取り残されていたことが判明したのです。

 にちにちにちにち。にちにちにちにち。

 MacBook Pro、M1チップ、13インチ、256GB、スペースグレイ。

 現行のMacBookには、同一スペックのモデルは、残念ながら、なくなってしまった。

 iPodと同列に、ガラバゴスデバイスとして、大事に使い続けるのか。

 あるいは、早々に見切って、確実に後継機が用意できる、王道シリーズに乗り替えるのか。

 要するに、今すぐ、MacBookを買い替えるか否かということですね。

 買い替えます?

 …どうかな。

 というのは、今代には、Touch Barという、帯状の液晶タッチパネルが搭載されており。

 なぜかは知らないが、電源が切れない設定になっていて、始終、ちらちらして、落ち着かない。

 ずっとネックで、できれば、当たり障りないファンクションキー搭載モデルに、取り替えたい。

 かつ、これもまた、なぜかは知らないが、今代が来てから、ノートパソコンでのBlu-rayの視聴が、めっきり減ってしまった。

 Windowsで観ていた時は、同じディスクを何度も再生、みたいなことができていたのに。

 外付けプレイヤーは変えていないし、悲しいかな、ものすごく忙しくなった、というわけでもない。

 …買い替えたら、観るようになるかな。

 試してみたい欲求は、常にあり、しかし、もし外したら、あまりにもリスキーなので、二の足を踏んでいた、というのが事実。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 おやつのするめをかじり終え、満腹で、寝落ちした愛猫を、西武ライオンズのバスタオルでくるんで、抱き直し。

 食べ残しのイカを口に、天井を仰ぎます。

 ちなみに、今代のMacBookは、二代目です。

 …もはや、魔の二代目、と言って構わないのでは。

 iPhoneも、iPadも、二代目たちには、ものすごく苦しんだ。

 先代にして、初代のMacBookは、Airシリーズ、Intel搭載、ゴールド、アメリカンキーボード。

 バッテリーの減りが、あり得ないほど速過ぎたのと、ひらがなが書かれていないキーボードは、日本語の物書きとして、とうてい、長くは使えない。

 購入後、三年経たずに、リセットし、今代を迎えました。

 さすがに、バッテリーは、超ロングライフ、タイピングは、大変快適。

 だが、裏を返せば、そこだけ。

 電子書籍は、読書目標が、どうしてもオフにならないし、ミュージックのプレイリストは、データの羅列という感じだし。

 もっぱら、noteの記事執筆、USBメモリの接続、zoom会議にしか、使っていない。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 …このままだと、買い替えたところで、結局、同じだな。

 とりあえず、購入は、延期するとして。

 そのうえで、さあ、どうする?

 僕にとって、MacBookにおける、譲れない線とはなんだ?

 見極めるまで、じっくりと、暗がりを、照らし続けます。それでは、また。

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